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文学部長 西原 廉太 文学部のサイトはこちら

 常日頃、保護者のみなさまには、本学の教育のために多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
さて、今般の、新型コロナウイルス感染症の蔓延という、少し前には予想もしていなかった事態の中で、非常に残念なことに、すべての新入生をお迎えする諸行事も、在学生ガイダンスも中止せざるを得ず、さらには、春学期も、4月30日からすべてオンライン授業により行うこととなりました。

 ご子弟は、おそらく大変な不安の中におられることと思いますが、私たち教職員も、これまでに経験したことのない状況に直面し、何とか、学生のみなさんに、しっかりとした教育機会を提供すべく、連日、手探りながら、全力で、体制や仕組みを整え、4月30日に、無事、授業が開始されていますことを、まず、ご報告させていただきます。

 すべての学生には担当のアカデミックアドバイザーがついていますので、学びの上で困ったことなどがありましたら、一人で悩むことなく、アカデミックアドバイザーやその他、所属の学科・専修の教員に遠慮なく相談するよう、ぜひお伝えください。

 ことに、オンライン授業を受講するにあたって、パソコンや通信環境が整わない学生には、ノートパソコンならびにモバイル Wi-Fi の貸し出しのサービスがあります。有償ですが、格安の条件で借りることが可能です。また、オンライン受講を含めた学修環境を整え、安心 して授業を受けられるための措置として、立教大学の全学生に対して一律5万円の「学修環境整備奨学金」を給付することが決まりました。具体的な給付方法等については追ってお 知らせが行く予定です。さらに、この奨学金とは別に、新型コロナウイルス感染症に係る影 響によって家計急変した方への支援も検討中です。「立教時間」に「奨学金相談フォーム」 が設けられていますので、該当される方は、そちらを利用してください。

 さて、立教大学はリベラルアーツ(Liberal Arts)を大切にする大学です。リベラルアーツとは、人間とは何か、世界とは何かを読み解く学問の技法です。立教大学文学部の英語表記は“College of Arts”といいます。すなわち文学部はリベラルアーツそのものを徹底して探求する“College”であり、そういう意味では立教大学の根幹を支える学部でもあるのです。立教大学文学部で学ばれるご子弟には、ぜひともそのようなプライドをもって学んでいただければと願っています。立教大学文学部には、キリスト教学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、日本文学、文芸・思想、世界史、日本史、超域文化学、教育学、それぞれの学問領域を代表する一線級の教授陣が揃っています。つまり、時代を超え、空間を超えて真理を探究することのできる「場」が立教大学文学部です。文学部のカリキュラムは、学科・専修の枠を超えた履修が可能なように作られています。文学部が用意しているこれらのリソース(学問的資源)をフルに活用し尽くされることを期待しています。

 2005年に、立教大学文学部は、立教を創設した米国聖公会を代表するフランク・グリズウォルド総裁主教に名誉博士学位(Doctor of Humanities)を授与いたしました。そのグリズウォルド総裁主教は、聖公会が大学を設立する意味をこのように述べておられます。「大学とは真理を味わう場であり、学生、教員とは真理を探究する旅人だ。大学は学生の“character” を形成する場だ。“character”とは単に、性格とか人格ということではなく、<自らの弱さや不確かさを自覚する変化を恐れない精神>を意味する。だからこそ大学は真理を探究するために常に開かれていなければならない。閉じられてはならない。自らが試される、自らが否定されることを恐れてはならない。ことにキリスト教を規範とする大学はそのような意味で<危険な場>でなければならないのだ」

  立教大学文学部の課題とは、まさしくこのような意味において、<危険な場>となることです。批判すること、批判されることを恐れず、真理とは何かにこだわり続けること。自己の存在を知り、他者の存在に気づき、人間を学び、世界を読み解くこと。いわゆる「常識」 「定説」を疑うこと。「権威」を問い、相対化させること。教授の語ることすらも鵜呑みにするのではなく、自らオリジナルの原書・原文、第一次資料にあたり、読み、確かめること。そのためには、必要な言語を修得する必要があります。日本にないものであれば、実際に海外にまで出かけていき、自分の目で確かめなければなりません。ご子弟には、そのようにして“character”をつくりあげていっていただきたいと願います。

  このことは、教員と学生との協働的営為があって初めて実現するものです。最初に紹介したように、立教大学文学部は“College”です。“College”とは、12、13 世紀に修道院から派生したもので、教員と学生が共に祈り、共に生活し、共に学ぶ空間のことでした。現在、立教は残念ながら全寮制ではありませんが、私たちは、“College”の理念を大切にしたいと思います。

ご子弟は、新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックという危機的事態の中で、今、学びを続けておられます。しかしながら、であるからこそ、ご子弟にお伝えたいしたいこと があります。

  1947 年にアルベール・カミュは『ペスト』の中で、主人公にこう語らせています。「このいまいましい病気め、かかっていない連中まで心は感染している」。感染症はいつの時代においても、目には見えない得体の知れないものに対する恐怖と不安の中で、人々と社会の心を蝕んでいきます。それは、人々の連帯を崩し、利己主義を蔓延させ、差別と排除の論理を正当化させていくものです。私たちは今こそ、究極の「他者への愛と優しさ」を大切にしたいのです。それはキリスト教に基づく、立教大学の「建学の精神」の根幹でもあります。立教大学名誉教授・元文学部長で、現在、自由学園最高学部長を担っておられる渡辺憲司先生は、自由学園の学生・生徒たちにこう語られています。

  「私達の精神は、危機と不安の中に立たされ揺らいでいるかもしれません。しかし、そのような時であるからこそ、人間の評価が試されているのです。危機的状況は人間の尊厳が試される時でもあります。毅然たる態度で、究極のやさしさをもって人々に接しましょう。私が強く諸君らに望むことは、弟や妹に今まで以上にやさしく接してほしいということです。親の仕事の支えになり、高齢者への心に寄り添ってほしいということです。君たちの若さはそれに耐えうるはずです。貢献できる力を持っているはずです。中学生であれ、高校生であれ、大学生であれ、家庭にあって大きな支えになってほしいのです。正義と柔軟な感性を持 つ若さこそ社会と家庭を思いやりとやさしさに包まれた場所に引っ張って行けるのです。積極的に頼られる存在になってください」
私たちは、ご子弟に、今、このように語りかけています。

 現在、新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぐために、ほとんどすべての国境は閉ざされてしまっています。しかし、だからこそ、みなさんは、今、大きな困難の中にある世界を顧みてください。この先にある未来に思いを馳せてください。

病に苦しむ人に必要な医療が施されることを。感染の終息に向けて取り組むすべての人、医療従事者、病者に寄り添う人の健康が守られることを。亡くなった人の魂の平安と、残された家族に慰めがあることを。不安と混乱に直面しているすべての人に、支援の手が差し伸べられることを。これらのことを心から願い、かつ担うことのできる、「本物のリベラルアーツ」の学びを、明日から、共に始めましょう。不安と恐れという荒れ野の中にあっても、必ず暖かい春は訪れます。ご一緒に、真理を探究する無限の旅を楽しみましょう。

異文化コミュニケーション学部長 浜崎 桂子 異文化コミュニケーション学部のサイトはこちら

 グローバル化に伴う文化や価値観の多様化は、社会や文化を豊かにしてきたと同時に、さまざまな新たな課題をもたらしました。現在起きている世界的なパンデミックは、そのような課題を顕在化したといえます。人の移動が制限され、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の保持)が重要とされるこの経験は、世界のコミュニケーションのあり方に変容をもたらすに違いありません。立教大学でも春学期の授業がすべてオンラインとなりました。学生も、また保護者のみなさまも不安を持たれることもあるかと思いますが、本学部では、オンライン授業も学生と教員が互いに学び合うコミュニティであると考え、ともに議論をする場を作ってまいります。

 本学部では、4 年間のカリキュラムを通し、「言語」、「異文化コミュニケーション」、「通訳・翻訳」、「グローバル研究」の4つの領域通して、多文化共生について多面的に深く考察します。また、「日本語教員養成プログラム」や 「通訳・翻訳者養成プログラム」では、体系的な教育を行い、専門的な力を社会に生かすための基盤を固めます。「Dual Language Pathway」では、英語と日本語で専門を学び、両言語で活躍できる人の育成を行います。

 また本学部では、実践を通しての学びを重視しています。原則全員参加の「海外留学研修」のほか、「海外フィールド・スタディ」、「国内フィールド・スタディ」のプログラムでは、多文化が混在する社会の体験を通して考察に結びつけます。また、「サービスラーニング」科目として、地域の外国人市民向けの日本語学習支援、外国人中学生への学習支援、小中学生に英語を通して文化の多様性を体験してもらう「English Camp」などの活動を展開し、地域の多文化共生へ貢献することを目指しています。2020 年度、一部の実践科目は残念ながら中止となりますが、共に集まることができない時だからこそ、世界、また地域の多様性に目を向けること、問題解決のためのコミュニケーションを持つことを重視していきたいと考え、一部の「海外フィールド・スタディ」、「サービスラーニング」については、オンラインで実施いたします。

 「海外留学研修」の 2020 年度実施は、大変残念ながら中止の判断をせざるを得ませんでしたが、延期しての実施が可能となるよう協定校などとの調整をすすめております。学生、保証人の方にとっては、計画の大きな変更へのご対応をお願いすることになりますが、ご理解をお願い申し上げます。

 今年度も、多様な価値観に気づき、社会に多様性を創り出すための学びを、教員一同提供して参ります。保護者の皆さまには、学生たちを、また本学部を、今後ともご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

経済学部長 内野 一樹 経済学部のサイトはこちら

 立教大学経済学部は、歴史と伝統を継承しつつ、時代の変化をとらえて、教育プログラムを改善してまいりました。経済学部の前身は、1907(明治40)年に設立された大学商科です。しかし、学部改革に取り組む精神の源流は、江戸時代の1859(安政6)年に長崎に上陸した学祖C.M.ウィリアムズにまで遡ることができます。現在は、経済学科・経済政策学科・会計ファイナンス学科の3つから構成され、理論・歴史、政策、企業・金融について総合的に学ぶことができるカリキュラムを編成しています。毎年開講される専門科目は450以上にもなります。

 特徴的なプログラムとして、例えば1年次向けの基礎ゼミナールと情報処理入門では、独自の教授方法とテキストを使用して、学問の作法、統計処理、情報倫理について学びます。 

 また、近年のグローバル化に鑑みて、SSA(Short-term Study Abroad Program in Economics)という学部独自の短期海外留学プログラムを設けて、アメリカ、カナダ、イギリス、中国、フィリピン、オーストラリアの6ヵ国に学生を派遣してきました。2015年からは、SSAと連動させて、経済英語自習システムREAL(Rikkyo Economics through Active Learning)を導入しています。このプログラムは、経済学の入門を英語で学ぶeラーニングプログラムであり、自主的な学習を促します。 

 さらに、“キャリア教育”という用語すらなかった1998年から「企画講座」という名称で校外学習の場を提供して、教育関係者の注目を集めました。それ以来、キャリア教育の目的と理念を検討し、工夫を重ねて、正課としてキャリアデザイン論、課題解決演習、インターンシップといった科目を展開しています。

 経済学部は、長い歴史のもとに、各界に多くの卒業生を送り出しており、校友会、経済人クラブ、四丁会といった卒業生のネットワークも充実しています。これからも入学して本当に良かったと思える学部として、そして卒業後は母校として誇りに思える学部として、教育プログラムの一層の充実に努めてまいります。保護者の皆様におかれましては、経済学部の教育にご理解を賜り、ご協力下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

経営学部長 山口 和範 経営学部のサイトはこちら

 2020年度は、新型コロナウイルスの感染拡大への対応のため、通常のキャンパスでの学びではなく、オンラインでの学びの場の提供ということで、スタートしました。4月7日の緊急事態宣言が出され、キャンパスの利用を制限することになりましたが、経営学部では、従来からの予定通り4月9日からオンラインでの授業を開始しております。この授業開始にあたっては、教員職員はもちろん、先輩学生も一緒になり、様々なことを想定しながら、準備を進めました。経営学部が大切にしている教職員と学生が一体となって学びの場を作り上げるという思いが、ここでしっかりと発揮され、順調にスタートすることができました。

 デジタルネイティブと呼ばれるいまの学生は、我々の世代よりはるかに柔軟に対応でき、また様々なアイデアを次々と出してくれています。恒例の1年生を迎え入れるウエルカムキャンプも、開催時期が遅れはしましたが、先輩学生の努力もあり、5月2日と3日に実施できました。今回の新型コロナの影響は、現代社会を見直す大きな機会となるでしょう。その新たな動きのなかで、今回経営学部でのスタートを支えてくれたいまの学生たちが主役として活躍してくれると確信しています。そのため、我々立教大学経営学部は、だれもが、一緒に、成長できる、世界と未来と繋がる学びの場をきちんと提供しなければならないと強く認識しています。

 さまざまな価値観や考え方を持った人がいます。さまざまな環境の下で生活を強いられる人がいます。このことを意識しながら、常に変化に対応し、新たな時代の理想を追い求めていく力が必要となります。大学は、真理を探究し、よりよい社会の構築のため、考え続け、学びの場の提供を続けなければなりません。経営学部としても、教職員一同が、学生と一緒に、そのための努力を継続いたします。保護者のみなさまにおかれましても、引き続き、ご理解、ご支援のほど賜りたくよろしくお願い申し上げます。

理学部長 枝元 一之 理学部のサイトはこちら

 理学部は、数学科、物理学科、化学科、生命理学科から構成され、それぞれの分野における体系を身に着けていただくことを使命としています。これらの体系は、科学者、技術者として巣立っていく方には無論のこと、今後社会の様々な分野で道を切り開いていく皆様に必須となる素養です。

 これまでもそうでしたが、今後日本が国際社会への貢献していく上では、人材の理学に関する教育レベルの高さが武器となると思われます。また今後日本が直面することになる様々な問題、たとえば激甚な自然災害への備えや、持続的エネルギー社会への変身等に対処するには、理学の基礎を体系として身につけたけた人材が必須です。

 理学部では、今後様々な分野で活躍いただける理学の素養を備えた人材の育成を目指しています。理学部、理学研究科における研究の営みは、数理を含めた自然界の様々な謎を解明するため、仮説を設定し、それに基づいて論理を展開し、それを観測・実験で検証し、それをもとに仮説を再設定する、というサイクルを基本とします。このようにして真理に迫る方法論は科学と呼ばれ、これは殊の外自然現象と相性がよく、自然科学は人類の文化として発展してきました。さらに、この方法論は、理学部が標榜する「課題解決能力を持った人材の育成」にも、これまた極めて相性がよいものです。

 理学部では、最終学年において自ら課題を設定していただき、教員のマンツーマンの指導により自らのアイデアでそれを解決していく、すなわち科学の方法論を自ら実践していただく「卒業研究」をカリキュラムに組み込んでいます。それを通じて、「自ら問題を設定して創意工夫によりそれを解決していく」能力を待った人材の育成を目指しています。

 保護者の皆様におかれましては、立教大学理学部に引き続きご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

社会学部長 水上 徹男 社会学部のサイトはこちら

 本年度は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、オンラインでの授業開始となりました。キャンパスで新学期のスタートになりませんこと、皆様のお気持ちを思うと大変残念ですが、ご理解くださいますようお願いします。

 社会学部は<社会><文化><メディア>という3つのキーワードを掲げた学科から構成されています。3学科があつかうテーマは、明確にわかれているのではなく、部分的に重なり相互に連関しています。そのため、導入期から形成期にか けての基本的な科目群は、3 学科の学生が混じり合う学部共通科目として位置づけています。社会学部の学生は、社会に関する基本的な見方を学び、社会問題 の発見・分析・提言の能力を身につけていくことが期待されます。

 社会学は、個人と個人の関係から集団、組織、地域社会、国民国家、グローバルな市場にいたるまで、身近な社会的場面からマクロな世界まで対象にしてきました。グローバル化の進展のなかで変化する社会に対応するうえで、人の生活場面からグローバルな社会における重要な事項まで分析し説明してきた社会学はこれまで以上に重要になっています。通信環境が整えば、どこにいてもオンラインで繋がり、学習の機会を構築でるようになりましたが、またそれにともなう課題なども検証していく必要が生じています。

 社会学部の学生は、それぞれの学科での専門科目を学習しながら、さまざまな対象に向き合い、多様なアプローチを学びます。立教大学の社会学部は歴史と伝統があるだけでなく、豊富な人材が揃っているため、学生にとっては各自の関心領域にもとづき学習体系を築くことが可能です。本学部での学びを、今後の人生に活かしていけるよう願っております。保護者のみなさまには、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

法学部長 小川 有美 法学部のサイトはこちら

 「共有地の悲劇」という言葉があります。村人が各自の羊に村の草地を食べ尽くさせてしまうと共倒れになってしまう、という話です。私たちはそれは愚かな行動だ、ルールを守ればいい、と思ってしまいますが、現実に奪い合いのような事態が起こっているとき、人々の非合理な行動を止められるでしょうか。それどころか自分がやむにやまれず同じことをしてしまうかもしれません。だからといって、自由を否定してしまえば人の活動は窒息してしまいます。どのようにルールをつくるのか、それは人間社会の最大の課題です。

 立教大学法学部では、「人のために法はある」という言葉を重んじています。戦争や大災害は、人間の無力さを突きつけるかのようです。それでも、どんな危機に直面しても、個人や国家に何ができるか、あるいは小さな声でも何を守らなければならないかをルールとして決め、実現してこなければ人間社会は存続・発展してこられませんでした。

 2020 年の春に吹き荒れた新型コロナウィルスの猛威によって、若い学生の皆さんの人生の計画も困難に見舞われ、変更を余儀なくされたかもしれません。いま、立教大学と法学部では皆さんの学修の機会と水準を守るために、全力で取り組んでいます。

 立教大学法学部は、真に学問的水準の高い教員による法学・政治学の教育を重視しています。法学科には法曹コースを導入し、弁護士、裁判官、検事への志に応えます。また国際ビジネス法学科を中心に、英語による専門教育を充実します。政治学科では思想から世界各地域の政治や環境問題まで学びます。三学科の科目は相互に履修することができ、民間・公務の両分野で活躍する人材を輩出しています。「法律・政治の技術的知識をこえた平和と秩序の叡智をそなえた『人間』を育てる」という創立の理念は今も生きています。

観光学部長 小野 良平 観光学部のサイトはこちら

 2020年は予期せぬパンデミックが世界を覆う事態となりましたが、これが観光にも大きな影を落としているのは周知の通りです。人の移動と交流という観光の根幹にかかわる活動が抑制される中、日本では五輪の延期も加わり、これらの経済への影響は病への怖れとあいまって底知れぬ社会不安を招いています。

 成長産業とされてきた観光が、突然逆風に晒される事態を目の当たりにし、この先観光はどうなるのだろうか、観光学部で学ばせて良いのか、とご不安の方もおられるかもしれません。確かに「不要不急」とされる行動の代表が観光であることは否めません。しかし考えてみれば、人類の歴史において、「不要不急」なことが文化を生み、人間を人間らしくして来たのであり、どんな激動の時代を経ても人が芸術を残してきたのと同様、観光は人に欠かせないものです。

 観光は産業というだけでなく、人の移動と交流により、地域社会やそれをとりまく文化・環境に影響を与え、同時にそれらから影響を受ける、複雑な現象です。これらを様々な方法論で多面的にじっくり学ぶことが、観光を深く理解することにつながり、さらにその上で今回のような事態が明るみにしたこれからの問題に向き合える目を養います。

 立教大学観光学部は、日本の4年制大学でもっとも長い観光教育の歴史を有し、日本の観光教育を牽引してきました。卒業生は国内外でひろく活躍しています。こうした伝統とネットワークに支えられた観光学部は、旅行ビジネスの枠組みを超えて、観光を通して豊かな社会を創る担い手を育成すべく、教職員が力を尽くしてまいります。

 今しばらくはキャンパスの利用が叶わずご不便をおかけしますが、保護者の皆さまには、本学部の教育に是非ともご理解を賜り、ご支援とご協力をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

コミュニティ福祉学部長 沼澤 秀雄 コミュニティ福祉学部のサイトはこちら

 コミュニティ福祉学部は 1998 年に立教の伝統のもとにミッション系大学の理念を体現する学部として設立されました。現在は福祉学を 総合的に探求する福祉学科、コミュニティ政策学科、スポーツウエル ネス学科の3学科体制で教育カリキュラムを編成しています。

 新型コロナウイルスの影響で世の中が大変厳しい状況に陥っていま す。この未曾有の危機的状況の時にこそ「福祉」の精神が問われてい ると考えます。本学部は「いのちの尊厳のために」という理念を掲げ、社会的に弱い立場の方達に寄り添いながら研究・教育活動を続け てきました。例えば東日本大震災復興支援プロジェクトが 10 年目を迎えました。そこでの活動は「教室では伝え切れない、いのちの尊厳 を直接感じ取る場」となっています。また、現役学生、卒業生、教職 員が参加する学内学会「まなびあい」は現場で働く卒業生の報告や、 この分野の実践と研究の発表の場となっています。

 福祉学科は福祉実践を担うソーシャルワーカーの養成を、コミュニティ政策学科は福祉社会の形成基盤としてのコミュニティデザインに 貢献できる人材養成を、そしてスポーツウエルネス学科はすべての人が健康で豊かに生きる社会に向けて、コミュニティ全体の健康維持・ 増進に貢献できる人材を育成していますが、コミ福の卒業生は学部で培ったバイタリティを生かして、公的機関や民間企業でも重要なポジ ションについて活躍しています。

 私たちはこれからも「いのちの尊厳のために」という学部理念を自分のこととして体現できる人材の育成に努めてまいりますが、保護者の皆様には本学部が取り組んでいる教育に是非ともご理解を賜り、ご支援とご協力をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

現代心理学部長  塚本 伸一 現代心理学部のサイトはこちら

 近年の科学研究や技術の進歩には目を見張るものがあります。

 人工知能研究は、深層学習の発展とビッグデータの普及によって第三次のブームを迎えています。また、iPS 細胞研究の進展は、人間存在の根源とも言える脳神経組織の再現を可能にしました。さらに、IT 技術やSNS の普及により、人間の社会的関係性が質量ともに大きく変容しています。自己のアイディアや表現を誰もが容易に発信し、それは瞬く間に全世界の人々に伝達されます。このような科学の進歩と社会の変化は、「ひと」とは何か、「こころ」とは何か、という太古から続く問いかけに新たな展開を迫ります。

 現代心理学部は、このような要請から 2006年誕生しました。本学部は、心理学科と映像身
体学科の2学科から構成されています。心理学科は、昨年創設70周年を迎えた日本でも有数の歴史と伝統を誇る学科です。本学科には、認知、発達、社会、臨床といった心理学のほぼ全領域をカバーする教員が在籍し、科学的な方法論に基づく研究と教育が行われています。2018年度からは、公認心理師の受験が可能なカリキュラムも展開されています。映像身体学科は、本学部の創設と同時にできた新しい学科です。本学科には、現役の映画監督や演劇人も在籍し、映画、演劇、舞踊といった多様な表現分野についての分析と総合、それを通しての批判と創造を探求します。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、2020年度春学期はすべての授業がオンラインで実施されることになりました。緑豊かな新座キャンパスで、ご子息、ご息女と直接触れ合う機会を持てないことは残念でなりませんが、現代心理学部は、通常の授業と遜色のない授業内容を提供できるよう、あらゆる努力をしてまいります。

 保護者の皆様には何卒ご理解を賜り、今後ともご支援くださいますようお願い申し上げます。

グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)
運営センター長 池田 伸子 GLAPのサイトはこちら

 グローバル化の進展により、これからの世界はますます複雑化していきます。人や情報が国境を越えて簡単に移動できる世界、そんな世界の様々な課題に向き合い、解決していくことができる人材を育成するために、グローバル・リベラルアーツ・プログラムは、2017年4月に発足しました。

 文化・宗教・政治・経済などいくつもの層が重なり合って生じている課題を解決するためには何が必要なのか、私たちは常に考えています。グローバル・リベラルアーツ・プログラムで4年間を過ごした学生が、1つの考え方や専門領域にとどまらず、幅広く国際的な視野を持ち、さらに、多様な背景の人々の中でリーダーシップを発揮する力を身につけることができるよう、プログラムの内容の開発・改善に取り組んでいます。

 今、世界中が目に見えない混乱の中にあります。グローバル・リベラルアーツ・プログラムは、どのような状況にあっても、プログラムに携わる教育、職員一同、学生とともにこの先進的なプログラムの発展に努めてまいります。常に未来を視野に入れ、今後も発展を続けるグローバル・リベラルアーツ・プログラムにご期待いただくとともに、保護者のみなさまにおかれましては、引き続き、ご理解、ご支援のほど賜りたくよろしくお願い申し上げます。

全学共通カリキュラム運営センター部長 井川 充雄 全学共通科目のサイトはこちら

 立教大学は教育目標として「専門性に立つ教養人の育成」を掲げています。学生は、自分の所属する学部で学ぶ専門科目だけでなく、全学共通カリキュラム運営センターが提供する「全学共通科目」を4年間かけて履修することになっています。そうすることで、専門に偏らない教養を身につけることができます。

 「全学共通科目」には、言語系科目と総合系科目があります。言語系科目は言語A(英語)と言語B(初習言語)の2言語を1年次必修で学びます。英語では、ネイティブ教員の指導で英語によるディスカッションを行うクラスを履修するなどして、アカデミックな英語の読解力を伸ばすだけでなく英語による発信力も養います。言語Bは、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、朝鮮語、ロシア語(文学部のみ)、日本語(留学生のみ)から選択します。必修科目としては1年次のみですが、2年次以降もレベル別の自由科目を履修して学習を継続できます。

 総合系科目は「学びの精神」「多彩な学び」「スポーツ実習」の科目群で構成されており、導入期は主に「学びの精神」、形成期と完成期には「多彩な学び」科目群から学生が選択します。学際的な科目を学ぶことで、広い視野を持てるように教育をしています。

 立教大学は2017年度に学部横断的な「グローバル教養副専攻」を設置しました。Arts & Science Course、Language & Culture Course、Discipline Courseの3つのコースがあり、日本語で学ぶ科目のほかに、外国語で学ぶ科目や海外体験を履修すると、卒業時に「グローバル教養副専攻」の修了証を受け取ることができます。これによりグローバル化の時代にふさわしい教養や広い視野、応用力を身につけることができます。

 このように立教大学は、それぞれの学部に限定されない教育に取り組んでおり、「専門性に立つグローバル教養人」の育成を目指して、すべての学生を応援しています。