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2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について

2022年6月16日にMicrosoft社によるInternet Explorerのサポートが終了しました。
それに伴い、SPIRITにおけるInternet Explorerのサポートも終了します。
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「深く考える力」の育成:言語系科目・必修科目「英語ディベート」(実践編) (全カリニュースレターNo.49より)

全学共通カリキュラム
英語ディベート
担当:喜多 祥子 特任准教授

授業の様子  

 英語ディベートの授業は、学習、準備、実践の3段階で構成しました。学習段階では、初めに、学生がディベートのイメージを掴めるよう、他の教員と共に撮影したサンプルディベートのビデオを提示しました。学生は、ビデオを見ながら、まず、各チームがどのような根拠を用いて主張を述べていたか、また、相手チームにどのような質問をしていたかを確認しました。その後、どちらのチームがより説得的であったかを話し合いながら、根拠を用いて論理的に主張を述べる方法や、相手の根拠を批判的に分析する方法などの、ディベートに必要なスキルと表現を学びました。次の準備段階では、3~5名のチームに分かれて、選択した論題に対する意見を交換し、チームの主張の根拠となる情報をインターネットでリサーチしながらディベートの準備を完成させました。その後の実践においては、(1)立論、(2)質疑、(3)反駁準備、(4)反駁、(5)要約の順番で、2チームずつディベートを行い、残りのチームは審査員として、それぞれのチームの良い点や改善点を話し合った後、より説得力のあったチームの決定を行いました。ディベート終了後の振り返りの時間には、ディベートの反省点に加えて、チームとしてではなく学生個人としての意見が、ディベートを通してどのように変化したかということについても話し合いました。他の学生の様々な視点を考慮しながら、学生自身の意見をより客観的に分析した上で、自身の意見を変更するのか、それとも、改めて同じ意見を選択するのかという決定を行うことも、批判的思考力の育成に繋がりました。

オンラインでのディベートの授業

 今回、オンラインでディベートの授業を行うにあたり、オンラインでのアクティビティの効果についての発見もありました。例えば、ディベートの準備に関しては、各チームのメンバーと教員のみが閲覧・編集可能なディベート準備シートをグーグルドキュメントで共有し、根拠となる情報源のURLや相手チームの主張に関する予測等を書き込んでもらったのですが、メンバー全員が同じシートを同時に閲覧・編集出来たため、準備やディベートを効率的に進めることが出来た様子でした。さらに教員にとっても、コメント機能を使用して助言を加えたり、シートの編集履歴を見ながら、各学生の準備への貢献度を把握するのに役立ちました。
 また、実際のディベートにおいても、Zoomのブレークアウトルームを使用して、ディベートを行っているチームと審査員を一時的に全く別の部屋に分けることが可能だったため、ディベート中のチームは反駁準備に集中でき、審査員はディベート中のチームを気にすることなく、どちらのチームが優勢か議論出来た点が効果的でした。

学生の様子・反応 

 一学期間のディベートの授業を通して、総合的に、学生の論理的思考力、批判的思考力、質問力の向上が見られました。学期の初めには、学生自身の体験のみを根拠とした主張や反駁が多く見受けられましたが、学期が進むにつれ、相手チームの主張を予測し、ウェブサイトや新聞、法律に関する資料を交えて根拠を挙げながら主張出来るようになりました。また、相手チームの議論に関する質疑応答においても、初めのうちは、繰り返しを求める質問(例:1つ目の理由をもう一度述べてください)をすることに精一杯で時間切れとなってしまうこともありましたが、練習を重ねることで、相手チームの根拠の信憑性や関連性を問い、相手の議論の弱点を提示出来るようになりました。学生アンケートにおいても、「短い時間で反駁に関する話し合いをすることでコミュニケーション力が向上した」、「多くの社会問題について学び、様々な視点の意見を聞くことが出来てよかった」、「他の 学生と一緒にディベートを組み立てるのが楽しかった」というような、肯定的な声を聞くことができました。

全カリニュースレターNo.49はこちら

授業概要(2020年度シラバスより)

授業の目標

The aims of this course are to understand the nature and structures of debate in English, to develop critical thinking skills by analyzing and formulating arguments on issues from multiple perspectives, and to learn how to respond to questions through the development of research skills.

授業の内容

In the framework of academic (educational) debate, students will learn how to build persuasive and logical arguments, how to cross-examine, rebut, and refute the arguments of opponents. By actively engaging in interesting and challenging academic issues, students will develop their critical thinking, logical thinking, research skills, and cooperative team-building skills.