2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について
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2018.12.21
点字に興味をもち集まったたくさんの参加者
点字器で点字を打ってみよう!
打った点字を読んでもらっています
点字のルールを丁寧に教えていただきました
画面下に点字が表示されています
Tエディタを使ってパソコン点訳に挑戦!
11月30日、12月7日、14日の3日間、新座キャンパスで点字講座を開催しました。 10名の学生・職員が参加し、3回の講座を通して、点字に関する基礎知識から細かなルールまで幅広く学びました。点字の仕組みの説明を受けながら、点字を読んだり、点字器で点字を打ったり、パソコンで日本語点訳システムの「Tエディタ」を用いて点訳したり、といった様々な実践も交え、盛りだくさんの内容でした。
1回目は、点字の歴史や組み立て、50音や数字の点字を学びました。点字器を使用して点字用紙に自分の名前を打つ実習もあり、皆さん夢中になって打っていました。冒頭には、3回連続して協力してくれた、点字使用者である支援室の利用学生からのお話も。現代はパソコンやスマートフォンの音声読み上げ等の技術も進歩していますが、点字のおかげで生活の質が上がるという使用者の視点からの言葉に、全員が聞き入っていましたね。点訳された教科書や触地図の紹介もあり、皆さん興味津々で触れていました。
2回目は、仮名づかい、マスあけ(わかち書き)について学びました。点訳をする時は、漢字仮名まじり文ではなく、仮名文字である点字を使うので、言葉の区切りをはっきりさせるためにマスあけをします。資料を音読しながら、文章のどこで区切るのか確認しました。「う」と書くのびる音は、「長音符」を使う(例えば、「数字」は「すーじ」)、助詞の「は」「へ」は発音通りに「ワ」「エ」を使う(例えば、「私は」は「ワタシワ」、「学校へ」は「ガッコーエ」)、等のルールも、マスあけの実践をしながら学びました。点字は、音を重要視している文字なのですね。学生が持ってきてくれた、点字使用者が使用する定規と弱視者が使用する定規の違いには、皆さん「なるほど!」という様子でした。
3回目は、「季刊「立教」」の記事を教材に、マスあけの復習から始めました。日本語文中のアルファベットや、アルファベットで綴られている単語や文章は、外字符、大文字符、外国語引用符をつける等、それぞれにルールがあります。それらのルールもふまえて、「Tエディタ」を使ってパソコン点訳に挑戦しました。最後には、講座の感想を「Tエディタ」で作成してもらい、点字専用のプリンタで点字印刷して、点字使用者の学生とそれぞれコミュニケーションを取りつつ、読んでもらいました。
今回参加した皆さんからは、使用者の立場にたって考えることの大切さを学んだという感想が多くありました。これからも、点字を通して想像力豊かに、相手の気持ちに寄り添いながら、点字を身近に感じ続けてもらえることを期待しています。