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2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について

2022年6月16日にMicrosoft社によるInternet Explorerのサポートが終了しました。
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​​​​​​​ 春季人権週間プログラム講演会『アンガーマネジメントー怒りに振り回されないためのスキル』を対面・Zoomウェビナーにて開催しました。講師に、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事の戸田 久実(とだ・くみ)氏をお招きし、怒りを上手に扱い、怒りに振り回されない生活を送るにはどうしたらよいか、アドバイスをいただきました。

日時2023年6月26日(月) 18:00~19:30
会場対面 池袋キャンパス8号館1階8101教室
オンライン Zoomウェビナーにて配信
講師戸田 久実(とだ・くみ)氏 (一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事)

講師プロフィール
戸田 久実(とだ・くみ)
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。
立教大学文学部日本文学科卒業後、株式会社服部セイコー(現セイコーグループ株式会社)にて営業、音楽系企業にて社長秘書として勤務。現在は研修講師、コンサルタントとして民間企業、官公庁の研修や講演に登壇し、対象は新入社員から管理職まで幅広い。相互信頼をベースにした「伝わるコミュニケーション」をテーマに「アンガーマネジメント」「アサーティブコミュニケーション」「プレゼンテーション」「ダイバーシティ」など多岐にわたる研修や講演を実施。講師歴は30年。登壇数は4,000を超え、指導人数は20万人に及ぶ。
主な著書に『アンガーマネジメント』(日経文庫、2020年)『アサーティブ・コミュニケーション』(日経文庫、2022年) 『怒らない100の習慣』(WAVE出版、2023年)などがある。著書は中国、韓国、タイ、台湾でも翻訳出版され、累計 25万部を超える。
参加者本学学生、教職員、一般
合計270名
講演内容

 2023年度人権・ハラスメント対策センター主催の春季人権週間プログラム講演会は、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実氏をお迎えして、対面・オンライン併用で行われました。「アンガーマネジメント—怒りに振り回されないためのスキル」をテーマとして、「怒り」について考える内容となりました。日々の生活を思い返すと、他者とのコミュニケーションの中で「イラっとしたこと」や「腹が立ったこと」がひとつやふたつ思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。私たちの日常はコミュニケーションによって成り立っていることからも、非常に実践的な内容となりました。例えば、怒りを感じたときには怒りを怒りとして表現するのではなく、相手に対してリクエストとして、何を、なぜ、どのようにしてほしいのか伝えることが必要であるとの指摘は、すぐに実践できるスキルといえます。

 戸田氏によれば、アンガーマネジメントは「怒りと上手に付き合うための心理トレーニング」であるといいます。続けて身近な怒りの経験を問うことから語りはじめ、その怒りの原因となっている人や出来事は何かと私たちに問いかけます。そして軽妙な語り口から、怒りは人や出来事から生み出されるものではなく自分自身が生み出している感情であると説き、このことを認識することがアンガーマネジメントのスタートであるといいます。講演の中で一番印象に残ったのは、「怒り」は自分自身の願望、期待、価値観から外れたことが起きたときに発生するという話です。「怒り」を理解するためには、自分自身の「こうあるべき」という価値観を理解することが重要ということです。これに関連して、戸田氏はコミュニケーションの相手と価値観を共有して、すり合わせることの重要性を説きます。このように考えると、「怒り」を理解することはコミュニケーションの本質を表すものではないでしょうか。私が専門とする経営学の領域でも組織内のコミュニケーションは重要なテーマであり、価値観の共有・すり合わせが大事である点において、アンガーマネジメントはこのコミュニケーションと深く関連しています。つまり、組織に属する個人としても、皆に等しく有意義なことだと理解できます。

 最後に戸田氏は、広く他者の「こうあるべき」を理解・尊重することの重要性を強調します。他者の「こうあるべき」を理解し、尊重することは多様性を受け入れることにつながりますので、アンガーマネジメントは多様性を受け入れる社会を実現していくためのひとつのきっかけになるのではないでしょうか。「怒り」を理解することは自分と他者を理解し受け入れることです。これを機会に是非一度ご自身の「怒り」について考えてみてはいかがでしょうか。

(ビジネスデザイン研究科 安田 直樹 准教授)

参加者の声
  • 自分の怒りをコントロールするだけではなく、相手に嫌な気持ちにさせない言い方、言葉選びが大事だと分かった。
  • 自分の許容範囲を知ることで、怒るべきかどうかがわかるようになるので、これからはこのことに意識を向けたいと思いました。また、自分の許容範囲を周りの人に伝えることも大切だと思いました。
  • 戸田先生がはきはきとした話し方で、内容が頭に入りやすかった。また、たとえ話が豊富で理解しやすかった。自分の子供に対して、つい感情的になりやすいので、まずは6秒間をやりすごし、冷静になれるようにしたいと思った。
  • アンガーマネジメントはよく取り上げられているテーマだが、今回の講演は怒りの正体や適切な表現など焦点を絞って分かりやすく実践的な内容であった。最後のどうしようもない人はいるものだというお話は納得。無駄な時間や嫌な気持ちを増やすだけですね。ありがとうございました。
  • 同じような考えや経験をしている人が少なくないことがわかり、大変救われました。今回のプログラムで更に興味を持ったので、先生の著書や活動を、今後見てみたいと思いました。
  • アンガーマネジメントはどんな立場の人でも年齢性別問わず必要なものであると思っていましたが、先生のわかりやすい研修内容を拝聴し、学びだけでなく即実行できるコンテンツとして実感することができたので、研修を受講して良かったと思いました。