2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について
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立教大学はリベラルアーツ(Liberal Arts)を教育の根幹に据えています。リベラルアーツとは「教養」とも翻訳されますが、人間が人間らしく自由に生きるために必要な知力や技芸を意味します。文学部のすべての学科専修が共通して研究・教育の中心に置いている「言葉」は、その内在的秩序や運用の技量がギリシヤ・ローマ時代からリベラルアーツを構成する主要な分野であったこともあり、文学部の研究・教育は本来的にリベラルアーツと密接な関係を持っています。
もちろん、リベラルアーツは特定の領域の知識や単純な技術ではなく、時代や社会の変化と共に変わり続けるものです。キリスト教学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、日本文学、文芸・思想、世界史学、日本史学、超域文化学、教育学をそれぞれの研究・教育の領域とする4学科8専修からなる文学部の幅広く多様な構成は、それぞれの専門領域から現代のリベラルアーツとなるべき知の体系に対応するものであると同時に、学科専修の枠を超えた知的交流によって未来のあるべきリベラルアーツの姿を創造していく母胎となるものです。
そのような文学部のポテンシャルの一つの具現化として、2023年度より、入学時の学科専修の専門性に立脚しつつも、世界の持続可能性を人文学の側から探る「SDGsリサーチ」ならびに、最新の情報コミュニケーション技術やAI(人工知能)技術などを人文学の資料操作と接続する「人文情報・メディア学」を併せて専攻する学部・大学院一貫の教育プログラムをスタートさせます。
「言葉」は、過去からの時の流れの中で、それを共有する人々の文化を形成し、文学というジャンルを生み出し、歴史や伝統を作り上げてきました。しかしながら、文学も文化も伝統も不断に更新され続けるものです。また「言葉」は、自己認識や他者とのコミュニケーションを実現する手段となりますが、既存の自己像や他者像を乗り越えたときに新たな人間関係・社会関係が立ち上がる面があります。文学部の教育は、学生の皆さんを自らの未来に必要となる「言葉」と繋げるものです。保護者の皆さまには、自らの未来を築こうとする学生たちの背中を押していただけるようお願い申し上げます。
2022年度は、講義をはじめ、本学部のフィールド・スタディ等の実践系科目や地域連携活動、講演会といった様々な活動が対面実施に戻り、対面の良さを再発見するとともに、オンラインを活用したこれからの学びや生活の可能性についても考えることができた1年でした。コロナ禍で、どの学生もこれまでにない葛藤や苦労を経験しましたが、今は、そこから見つけたものについて、考え、深め、そしてつなげようとしています。
災害、教育、国際情勢、社会情勢と日々様々なニュースが流れ、その時々、クローズアップされるニュースに私たちは注目します。大変な現実をなんとかしたいという思いを持つと同時に、ほかにもたくさんの事象があることを心に留め、私たちの生きる世界が多様で複雑であることに目を配りながら、自身の専門性に立脚した生き方を模索し、社会実装についても考えていくのが本学部です。「コミュニケーション」、「通訳・翻訳」、「言語」、「グローバル研究」の4つの学問領域において、世界の様々な地域をフィールドにして研究を積み重ねている教員、スタッフが、学生の学びを支えます。
1年次は本学部の4つの学問領域を広く見渡すとともに、アカデミック・スキルズと、協働する力を身に付けます。4年間を通じて、専門領域の知識を獲得し、理解を深めることに加えて、異文化コミュニケーションというキーワードでつながる、実践を重視した科目を履修し、思考する力、構想する力、協働する力、行動する力を育てます。「海外留学研修」(原則全員参加)、「海外フィールド・スタディ」、「国内フィールド・スタディ」「海外インターンシップ」「サービスラーニング」などの科目群で、多文化が混在する社会の体験を考察に結びつけたり、地域の外国人市民向けの日本語学習支援、外国人生徒への学習支援を行ったり、小中学生に英語を通して文化の多様性を体験する機会を提供し、地域の多文化共生へ貢献したりしていきます。「Dual Language Pathway」では、英語と日本語で専門を学び、両言語で活躍できる力を身に付けます。
専門知識の獲得と領域横断的な学び、実践を繰り返すことで、よく見て、考え、構想し、行動する人材の育成を目指す本学部のカリキュラムは、学生たちが専門性と広い視野を持って生きる力、自身が選択した世界で自信をもって活躍する力となります。保護者の皆様には、今年度も、学生たち、そして本学部へのさらなるご支援を賜れますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
保護者のみなさまには、日頃より本学の教育のためにご支援をいただき、心より感謝申し上げます。 近年データサイエンスや人工知能といった新しい学問領域が、われわれの経済社会のあり方を大きく変えようとしています。いまや企業や政府の重要な意思決定は、エビデンス、すなわち統計データなしには行うことができない時代になりました。また今後は人間の行っていた多くの仕事が、人工知能に代替されていくことになると言われています。
わたしたち立教大学経済学部では、このような革新的なテクノロジーに対応する能力を身につけるために、伝統的に経済学部が扱ってきた経済理論や経済政策、会計学や経済史などの学問領域は当然のことながら、すべての学生が1年生からデータサイエンスの基礎やデータ分析の入門コースを学ぶことになっています。
また、いまやかつてないほど統合されたグローバル経済に対応すべく英語のみで行われる講義科目や、英語圏のみならず中国語圏を含む経済学部独自の海外留学プログラムも多数用意されています。それと同時に、大学の授業の中で実際の仕事を体験し様々な課題解決を考える機会を提供するインターンシップなどのキャリア教育が充実していることも経済学部の特徴の一つです。
立教大学経済学部は、1907年に設立された商科を前身とする110年以上の歴史を有しています。以来、その時々の社会の抱える課題に応えるため、新たな学科を作り、カリキュラム改革を行い、教育方法を改善し、多くの優秀な卒業生を社会に送り出してまいりました。これからも入学して本当に良かったと思っていただける学部であり続けるよう、教育プログラムの一層の充実に努めてまいります。保護者の皆様におかれましても、立教大学経済学部の教育にご理解いただき、ご協力下さいますよう、お願い申し上げます。
3年前に始まった新型コロナウイルスの感染拡大は、我々の日常を大きく変え、キャンパスでの学びや体験の方法にも大きな変化をもたらしました。オンラインでの学びの場の提供も普通のこととなり、対面とオンラインの有効な組み合わせを学生と共に検討を行い、実践してきたのが2021年度で、2022年度には対面を基本としながらオンラインの利点を取り組んだ学びの場の構築を行ってきました。このオンラインでの授業にあたっては、教員職員はもちろん、先輩学生も一緒になり、様々なことを想定しながら、準備を進め、成果を挙げてきたと考えています。経営学部が大切にしている教職員と学生が一体となって学びの場を作り上げるという思いが、ここでしっかりと発揮されています。
Z世代やデジタルネイティブと呼ばれるいまの学生は、我々の世代よりはるかに柔軟に対応でき、また様々なアイデアを次々と出してくれています。恒例の1年生を迎え入れるウエルカムキャンプでの工夫、正課や正課外での活動での新たなチャレンジも進みました。2023年度は、これまでのコロナ禍での経験をもとに、本格的なアフターコロナ時代の幕開けにふさわしいカリキュラム展開を目指します。これまでの代替としてのオンラインではなく、対面と組みあわせて、よりよい学びの場としてのオンラインの積極的な活用を行っていきます。今回の新型コロナの影響は、いまの社会を見直す大きな機会となりました。その新たな動きのなかで、経営学部を共に支えてくれているいまの学生たちが、今後の主役として活躍してくれると確信しています。そのため、我々立教大学経営学部は、だれもが、一緒に、成長できる、世界と未来へ繋がる学びの場を提供しなければならないと強く認識しています。
さまざまな価値観や考え方を持った人がいます。さまざまな環境の下で生活を強いられる人がいます。このことを意識しながら、常に変化に対応し、新たな時代の理想を追い求めていく力と勇気が必要となります。大学は、真理を探究し、よりよい社会の構築のため、考え続け、学びの場の提供を続けなければなりません。経営学部としても、教職員一同が、学生と一緒に、そのための努力を継続いたします。保護者のみなさまにおかれましても、引き続き、ご理解、ご支援のほど賜りたくよろしくお願い申し上げます。
保護者の皆さまには、立教大学および理学部の教育にご支援をいただき、誠にありがとうございます。2023年度が始まるにあたり、理学部の教育の方針と近況について述べまして、ご挨拶とさせていただきます。
「理」は「すじ道」です。理学部の学生は、数学科、物理学科、化学科または生命理学科のいずれかに属し、専門分野での勉学に励んでいます。しかし、いずれの分野においても、「すじ道」、言いかえれば、論理的思考が最も重要であることは同じです。理学部の教育の目標は、論理的思考にもとづいた問題解決能力を身に着けてもらうことであり、そのためのカリキュラムを各学科で編成しています。また、理学部には学部共通科目を設け、理系人のキャリアや社会での科学の役割などについて考える機会も提供しています。卒業生には、大学院でさらなる研鑽を積み、また、社会の各界で大いに活躍してもらうことを願っています。
理学部の教育の特徴のひとつは少人数教育であり、学生ひとりひとりと向き合った指導を重視しています。そのため、新型コロナウイルスへの対応は大きな挑戦でした。私自身、2020年4月に入学した学生17人のアドバイザーになり、初めてのZoomに苦労しながら、1年生むけのゼミや個人面談を何とか実施しました。その学生たちも、今年度は卒業研究に取り組みます。思わぬ苦労を共にした学生たちと一緒に研究ができることを、私はとても楽しみにしています。もちろん、21年、22年に入学した学生も大きく影響を受けました。苦しい3年間でした。今年度は本来の指導を続けられるものと期待しています。そして、この4月に入学した学生には、4年間を通して大学生活をエンジョイしてほしいと願っています。
立教大学と理学部のよき伝統を継承し、人類の将来を担う人材の育成に努めてまいりますので、保護者の皆さまには、引き続きご支援くださいますよう、お願いいたします。
社会学部は、<社会><文化><メディア>というキーワードからなる3学科で構成されています。3学科は独立性を保つ一方、それぞれの科目を受講することによって、多種多様な問題を扱う社会学全般に触れることをできるカリキュラムを組んでいます。グローバルからローカル、都市化と過疎化、ジェンダー、LGBTQ+、データサイエンス、フェイクニュース、戦争とメディアなど。多種多様な社会の問題を扱う社会学部の学生は、学びの中で、その関心の幅も広く深くなっていきます。その関心を深化させるのが、質量ともに充実した教員です。教育・研究の充実とともに、卒業生の活用、キャリア支援にも取り組んでいます。
1年次から4年次まで一貫した演習(ゼミ)系科目を構成しているのも社会学部の特色の一つです。3学科を組み合わせた「基礎演習」を1年次に、2年次からは各学科を基本とする「専門演習1」、3年次の「専門演習2」とつながります。自分の問題意識を深め、4年次の「卒業論文」につなげます。「卒業研究」も選択可能ですが、9割を超える学生が「卒業論文」を執筆しています。1、2年次は「基礎演習」同様、学部共通の必修科目として「社会学原論」、「社会調査法」を配置して、社会学やリサーチの基礎を修得していきます。海外留学に関しても、大学間交流の他に、学部独自の交流プログラムをアップデートしていきます。
社会学部のホームページを見ると、冒頭に「社会の変化に私たちはどのようにかかわることができるのか?」と記載されています。その"かかわり"を具現化できるよう、「発見・分析・提言」ができる人の育成を目指しています。様々に変化する社会の問題に立ち向かい、それを自分事として考え、解決策を提言・実践できる、人材の輩出に取り組んでいます。保護者の皆さまには、ご理解、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
立教大学法学部では、「人のために法はある」という言葉を重んじています。戦争や大災害は、人間の無力さを突きつけるかのようです。しかしどんな危機に直面しても、個人や国家に何ができるか、小さな声でも何を守らなければならないかをルールとして共有し、実現してこなければ、人間社会は存続・発展してこられませんでした。法学と政治学はどんな時代にも人のための知であり、よりよい世界・社会をつくり出す使命をもっています。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、わたしたちすべての人々にとって大きな試練となりました。キャンパス利用制限を中心としたさまざまな制約の中で、立教大学と法学部では、皆さんの学修の機会と質を守るために全力で取り組んできましたが、学生の皆さんのご理解とご協力なしには、決して乗り越えることのできない苦境であったと考えています。今年度は、いよいよ平常化したキャンパスに新入生や上級生の皆さんをお迎えし、ともに学び合う場を提供できますことを、教職員一同、心より嬉しく感じております。
立教大学法学部は、「法律・政治の技術的知識をこえた平和と秩序の叡智をそなえた『人間』を育てる」という創立の理念に基づき、真に学問的水準の高い教員による法学・政治学の教育を行っています。法学科では法曹コースを導入し、弁護士、裁判官、検事の道への志に応えます。また国際ビジネス法学科では2022年4月より英語だけで学位を取得できるグローバル・コースを開設するなど、グローバル化に対応して英語による専門教育を充実しています。政治学科では思想から日本、アジア、米、欧、国際関係の政治、環境問題まで幅広く学びます。3学科の科目は相互に履修することができ、民間・公務の両分野で活躍する人材を数多く輩出しています。
観光の学びは、学生一人一人が旅の経験を積み重ね、自らの問いを立てる道のりにあります。観光学部教員は授業や演習をとおして学びの行程に寄り添い、問いを意義あるものにすべく手助けをしています。観光学部生の旅が「見るのではなく観察する」、「聞くのではなく聴き取る」旅へと発展することを、私たちはよく知っています。このような旅のことを、大学では現地調査またはフィールドワークと呼びます。
現地調査をとおして、観光の仕組みを支える人びとや観光が行われる場所と対話するためには、専門的な知識を基軸に、日々幅広い知見を獲得し活用することが望まれます。たとえば100分間の授業は時間割の1コマに過ぎませんが、授業で提示される観光学の考え方や用語の背後には、膨大な知の連なりがあります。その連なりを、日が暮れるまで急がず焦らず行ったり来たり歩き回ることで初めて、1コマとは決して100分間ではないことを理解していただけるよう願っています。私たちが寄り道や遠回りの過程に旅の愉しみがあることを知っているように。
立教大学観光学部は、日本の4年制大学で最も長い観光教育の歴史をもち、日本の観光教育を牽引してきました。卒業生が国内外で広く活躍していることはもとより、近年には多くの自治体や企業が観光分野に進出し、観光の学びの裾野は現代社会の隅々に広がってきました。歴史的なパンデミックをともに乗り越えて、観光に象徴される移動と交流が元に戻りつつある今、浮き彫りになった観光をめぐる諸問題を検証し、ポストコロナ時代に向けた新しい観光のかたちを考えることは、私たちにとって喫緊の課題となっています。
末筆ながら、キーウ、そしてモスクワを旅する日々の訪れを祈りつつ、保護者の皆様には本学部の教育にご理解を賜り、一生懸命に学ぶすべての学生を温かく見守って下さいますよう、心よりお願い申し上げる次第です。
保護者のみなさまには、日頃より、本学および本学部の教育のために、ご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
コミュニティ福祉学部は、立教大学の伝統のもとに、福祉社会の構築に寄与する人材の育成を目指し、1998年に開設されました。当初は1学科体制でしたが、福祉を取り巻く時代のニーズに応えるために、2006年には「コミュニティ政策学科」を、2008年には「スポーツウエルネス学科」を新設し、より学際的で豊富なカリキュラムを展開できる学部として発展してまいりました。今や、実にさまざまな領域の第一線で活躍する多くの卒業生が、在学生にとって社会人のモデルとなる存在となっています。
2023年度は、学部創設25周年を迎える記念の年となります。創設以来一貫して掲げてきた「いのちの尊厳のために」という学部理念にのっとり、学生のみなさまひとりひとりの尊厳を学部教育の中心に据え、それぞれの願いや希望を実現していけるよう、共に歩んでまいります。
また、2023年4月よりさらに時代の要請に応えていくために、スポーツウエルネス学科が独立し、スポーツウエルネス学部となります。同時に、コミュニティ福祉学部も更に魅力ある教育内容の提供とキャリア形成の支援を強化していきます。福祉学科は、社会福祉士の養成教育を一層充実させるとともに、福祉・保健・医療の連携の要となるチームリーダーとして活躍するソーシャルワーカー、福祉系公務員、ビジネスや民間組織で社会課題の解決に寄与する人材の育成に向けて、新カリキュラムを展開します。
コミュニティ政策学科は、「政策学専修」と「コミュニティ学専修」の2専修制体制となります。「政策学専修」では、国内外の諸問題を幅広く取り上げ、市民参加による政策立案とその実行を通じて、地域を支える公共人材を育成します。「コミュニティ学専修」は、地域にある生活問題の解決のために、コミュニティの実態調査や地域と協働した実践を通じて、共生社会の形成に貢献できる人材を育成します。 このような新たな取り組みは、2年次生以上の在学生にとっても、より充実した学びとキャリア支援の強化につながるものです。
新型コロナウイルス感染症が未だ収束しない状況にありますが、万全の感染予防対策を講じながら、豊かな学びを提供するとともに、学生相互の交流、学生と教職員との交流を深めていけるよう、全力で、最善の努力を図ってまいる所存です。保護者の皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
保護者の皆様には、日頃より本学ならびに当学部の教育のためにご理解・ご支援を賜り、心より感謝を申し上げます。
現代心理学部は、2006年に産声をあげてから、10余年が経過しました。伝統ある心理学科と、全国でも類例のないユニークな特長を持つ映像身体学科の2学科を擁する分野融合の教育研究拠点です。私たちがめざすのは、「ひと」と「こころ」を理解し表現することです。そのために、心理・身体・映像の3つの視座から、この問題に迫ろうとしています。
心理学科では、心の機能とメカニズムを実証的に考察し、現代における心の問題を支える人材を育成します。そのために数理的思考を積極的に用いています。一方、映像身体学科では、人と心を哲学的、芸術的に理解し、新しい表現を創造する人材を育成します。これらの総体としての当学部は、社会科学・自然科学・人文科学が融合した"智"の拠点です。
このような当学部の強みをいかし、学部に附置された心理・芸術・人文学研究所の活動に支えられながら「愉しみを科学する」こと【新座3学部によるオープンリサーチ事業】、「映像生態学を構築する」こと【心理学科と映像身体学科の協働による戦略基盤形成事業】、「生き物とこころの健やかさと多様性を包摂する新たな価値を創造する」こと【現代心理学部と理学部による私立大学研究ブランディング事業】、そして「心的健康と生涯発達に関する心理学的研究」【学外研究者を含む分野横断研究プロジェクト】を多層的なコラボレーションにより絶え間なく進めてきました。このことは、当学部の"挑戦性"を表しています。
教育内容面で実験・実践・実作などの経験を重んじる当学部では、COVID-19のパンデミックの影響を受け、その調整や変更を余儀なくされました。しかしながら、この経験を逆手にとって教育技術革新を進め、学生諸氏の学びに寄与しようとしています。今後の当学部の歩みを共に見守り、支えていただきたく存じます。
皆様には本学部の教育にご理解とご支援、ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
スポーツウエルネス学部は本年の4月に立教大学で第11番目の学部として、また新座キャンパスとしては第4番目の学部として開設いたしました。スポーツ科学の探求や運動による健康維持・増進に関わる研究はもとより、教育のテーマに「すべての人の生きる歓びのために」を掲げてスポーツを基盤とした人間の生きかたにスポットを当てた学びを行います。
ウイルス感染症、温暖化による地球環境の劣化と自然災害、国同士の争いなど、我々は不確実で不安な生活を余儀なくされています。このような世の中だからこそ「ウエルネス」の考えかたである「よりよく生きる」ということに注目して欲しいと思います。WHO(世界保健機構)が示している健康の定義(身体的、精神的、社会的に良好な状態)を一歩進めて、誰もが自分らしく生きることができる社会を目指したカリキュラムをスポーツウエルネス学部では用意しています。
スポーツウエルネス学部のカリキュラムは、豊かな人間性を基盤とし、ウエルネス社会の構築に寄与する人材育成を目的としたカリキュラム体系となっています。アスリートパフォーマンス、ウエルネススポーツ、環境・スポーツ教育という3つの教育研究分野を柱として、それらに応じた科目を配置しています。学問分野としてはスポーツ科学、ウエルネス科学、トレーニング科学、トレーナー科学、医学、心理学、栄養学、生理学、環境教育学、社会学、工学、生物学、経営学、経済学、統計学、比較文化学、ジェンダー学など多岐にわたっております。
学部の前身であるコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科では、卒業生がスポーツ関連企業のみならず、様々な業種の企業に就職し活躍しております。その財産を受け継ぎつつ教職員一丸となって「社会に貢献できる人材」「日本のスポーツをリードしていく人材」を育てていきたいと思います。 皆様には、元気に勉学や課外活動に励む学生を温かく見守っていただきますように、どうぞよろしくお願い申し上げます。
保護者の皆様には、日頃より本学の教育のために多大なるご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
グローバル化の進展により、これからの世界はますます複雑化していきます。人や情報が国境を越えて簡単に移動できる世界、そのような世界の様々な課題に向き合い、リーダーシップをもって解決していくことができる人材を育成するために、グローバル・リベラルアーツ・プログラムは、2017年4月に発足しました。
文化・宗教・政治・経済などいくつもの層が重なり合って生じている課題を解決するためには何が必要なのか、私たちは常に考えています。グローバル・リベラルアーツ・プログラムで4年間を過ごした学生が、1つの考え方や専門領域にとどまらず、幅広く国際的な視野を持ち、さらに、多様な背景の人々の中でリーダーシップを発揮する力を身につけることができるよう、プログラムの内容の開発・改善に取り組んでいます。
2020年春からまん延している新型コロナウイルス感染症の問題、そして2022年2月から始まったロシアのウクライナ侵攻など今、世界中が混乱の中にあります。グローバル・リベラルアーツ・プログラムは、どのような状況にあっても、プログラムに携わる教育、職員一同、学生とともにこの先進的なプログラムの発展に努めてまいります。常に未来を視野に入れ、今後も発展を続けるグローバル・リベラルアーツ・プログラムにご期待いただくとともに、保護者の皆様におかれましては、引き続き、ご理解、ご支援のほど賜りたくよろしくお願い申し上げます。
立教大学の教育目標は「専門性に立つ教養人の育成」です。私の専門は法学ですが、法律家にも法学以外の知識や思考方法が或る程度は備わっていることが求められますし、事情は法学部以外の学部でも同じです。保護者の皆様の中には、一般教養科目は1・2年次に履修するもの、という感覚を持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、立教大学では導入期(1年次初学期)、形成期(1年次第2学期~2年次)、完成期(3年次~4年次)の3つの期に相応しい教育内容を用意しているところ、全学共通科目も幾つか完成期の学生に推奨する科目を用意しています。
「全学共通科目」は、大きく2つに分かれます。「言語系科目」と「総合系科目」です。
言語系科目として、学生は、言語A(英語)と言語B(初習言語)の2言語を学びます。言語Aでは、読解のみならず、ディスカッションやディベートといった発信力も鍛えます。言語Bは、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、朝鮮語、ロシア語(理・経営・コミ福(福祉)を除く)、日本語(留学生のみ)から選択します。2年次以降、自由科目として英語や第2外国語の更なる学習をしたり別の言語の学習をしたりすることもできます。
総合系科目として、「学びの精神」「多彩な学び」「スポーツ実習」があります。導入期向け「学びの精神」で高校迄とは異なる学び方に慣れていただき、形成期以降向け「多彩な学び」で興味関心に沿って教養を広げていただきたいという狙いです。
また、学部横断的な「グローバル教養副専攻」も設置しています。専門科目とは異なる分野の科目を、「Arts & Science Course」、「Language & Culture Course」、「Discipline Course」といったコースに沿って履修することで、世界を意識した副専攻としての系統だった教養を獲得していただきたい、という狙いで「グローバル教養副専攻」の修了証を発行しています。