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2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について

2022年6月16日にMicrosoft社によるInternet Explorerのサポートが終了しました。
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文学部長 加藤 磨珠枝

保護者の皆さまには、立教大学および文学部の教育・研究のために、ご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

本学は2024年に創立150周年を迎えました。この長い歩みの中で、文学部は最古の学部の一つとして110年以上にわたる歴史を有し、その学びの豊かさは、キャンパスがたたえる魅力に通じています。それは、伝統を大切に守りながらも、常に刷新し続けることで、現代の感性に訴えかける創造性を培い、歴史や文化の厚みを実感し、人と人を繋ぐコミュニケーションの大切さを知る、いわば「人間の営み」を深く理解し、人間性を育むための土壌です。

この根幹となるのが「リベラルアーツ」といわれる教育理念です。それは特定の専門技術や職業スキルの習得にとどまらず、幅広い知識にもとづいた柔軟な思考力、人間が人間らしく自由に生きるための術を身につけるための教育です。この学びを通じて、私たちは自己の存在について考え、他者の存在に気づき、異なる文化や価値観をもった世界を理解し、共感をもって対話する力を身につけることができるのです。これは、現在のグローバル化した社会で生きていくために欠かせない力であり、かつ、学生の皆さんが幸福感と共に日々の暮らしを送る、ウェルビーイングの実現にも重要な要素です。

文学部は、キリスト教学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、日本文学、文芸・思想、世界史学、日本史学、超域文化学、教育学をそれぞれの研究・教育の領域とする4学科8専修から構成されており、これらの多様な学問領域は相互に刺激し合いながら、それぞれの枠を超えて学ぶことのできる柔軟なカリキュラム編成を行っています。

その他にも、学生が人文学を学びながら社会での生き方をデザインしていく「ライフキャリア教育」、学生の海外経験を深める「海外フィールドスタディ」、さらに2023年から始動した「デュアル・プログラム」では、各専門領域に加え「SDGsリサーチプログラム」または「人文情報・メディア学プログラム」いずれかの分野を深めることで、最短5年で修士号を取得できる特別進学制度も新たに導入されました。

これからも学問の伝統と新しい学修スタイルを調和させ、刺激的な学びの実践に努めてまいりますので、保護者の皆さまには、学生たちの活躍を温かく見守ってくださいますよう、心よりお願い申し上げます。

異文化コミュニケーション学部長 森 聡美

我々が生きる社会は「ちがい」から生じる課題に満ち溢れています。多様な言語や文化背景、価値観をもつ人々が共存、協働することは、しばしば複雑さ、曖昧さを孕む困難な状態を生みます。異文化コミュニケーション学部では、背景の異なる人と向き合い、価値観の違いを生み出す背景を理解し、平和で調和のとれた社会に寄与する力と態度を育むことを目指します。「コミュニケーション研究」、「言語研究」、「通訳・翻訳研究」、「グローバル研究」の4つの学問領域において研究を積み重ねている教員とスタッフが学生の学びを導きサポートします。

1年次には学部の全領域を概観し、アカデミック・スキルズと主体的かつ協働的な学びの技法を身につけます。4年間を通して専門領域の知識を習得していきますが、関連し合う4領域が隣り合うカリキュラムから領域横断的かつ創造的な学びも促進されます。また、様々な実践系科目もあり、構想し、協働し、行動する力を育てると同時に、講義や専門書から得た知識と、実際の体験とを照合させることで両者へのクリティカルな視点や考察する力を育みます。原則全員参加の「海外留学研修」をはじめ、「海外フィールドスタディ」「国内フィールドスタディ」「海外インターンシップ」「サービスラーニング」などの科目群では多文化社会の実体験から諸課題について考察し、地域連携としての日本語学習支援や外国人生徒への学習支援、小中学生対象の英語活動の企画と実践を通して地域の異文化理解に貢献します。そして4年次には卒業研究を完成させることで専門領域の学びをより一層深めます。「Dual Language Pathway」では、高度な言語能力を駆使して英語と日本語で専門を学び、両言語で活躍できる力をつけます。

「ちがい」から生じる諸課題について、知識と実践との往還から得た知見に基づき考え行動する人材の育成を目指す本学部のカリキュラムは、学生たちが将来それぞれの世界で専門性と広い視野を持って活躍し、社会に貢献する力になると信じています。

保護者の皆様には、今年度も、学生たち、そして本学部へのさらなるご支援を賜れますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

経済学部長 池田 毅

保護者の皆様には、平素より本学ならびに本学部の教育へのご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

この四半世紀の日本経済は長期停滞とも評されますが、一方で私たちの経済社会に様々な変化が生じ続けてきたのも事実です。いわゆるグローバリゼーションやDX(デジタルトランスフォーメーション)、AI(人工知能)の発展、少子高齢化や人口減少、等々、多様な要因が相互に影響しながら、私たちの経済社会にゆっくりではありますが様々な変化をもたらし続けています。

立教大学経済学部は、このような変化し続ける経済社会を生き抜くために必要な力を養成することを教育の目標としています。その養成すべき力とは、大きく分ければ、データ分析力・論理的思考力・行動力の三つになるでしょう。

データ分析力については、全学生が1年生から学ぶデータ分析入門をはじめとして、多くの統計系の科目が展開されています。論理的思考力については、経済学部の伝統的学問領域、すなわち、理論系・歴史系あるいは政策系といった多くの科目は、経済学的な論理的思考力の養成に欠かせません。また行動力については、いわゆる座学に留まらない、キャリア関連科目や経済学部独自の海外留学プログラムも多数用意されています。

立教大学経済学部は、1907年に設立された商科を前身とし、110年以上の歴史を有しています。以来、その時々の社会の抱える課題に応えるため、新たな学科を作り、カリキュラム改革を行い、教育方法を改善し、多くの優秀な卒業生を社会に送り出してまいりました。これからも入学して本当に良かったと思っていただける学部であり続けるよう、教育プログラムのより一層の充実に努めてまいります。保護者の皆様におかれましても、立教大学経済学部の教育にご理解いただき、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

経営学部長 廣瀬 文乃

保護者のみなさまには、日頃より本学と本学部の教育へのご支援を賜り、心から御礼申し上げます。

2006年に創立した立教大学経営学部は、間もなく20周年を迎えます。この20年の間に、経営を取り巻く環境、経営を推進する技術や人々のスキル、社会の関心などは大きく変化していますが、経営学部は「善き経営」を掲げ、現代社会が直面する多様な課題に対して経営の理論や手法を用いることで、より善い未来を実現できるグローバルなリーダーを育成しています。この目的を実現するため、私たち経営学部は、立教大学の150年にわたるリベラルアーツ教育の伝統に則り、新価値創造のフロントランナーとして、教職員と学生とが一体となって、経済的価値、社会的価値、環境的価値を共創するための学びと実践の場を提供しています。

経営学部の教育は、創立以来、クライエント企業との連携によるプロジェクト型のアクティブラーニングを特色としています。少人数での実践的な学びによって、学生たちは自分らしいリーダーシップを身につけていきます。さらに、英語で経営を学ぶ科目や海外留学プログラムを通じて、世界中で活躍できる未来のビジネスリーダーを育成しています。

人工知能(AI)などの技術革新が急速に進む今日では、人の感性や思いに基づく想像力や創造力がますます重要になっています。こうしたスキルを育むため、経営学部では、企業や地域の方々、卒業生など、多方面の関係者の皆様と連携し、学生たちの経験の質と量を高める学びの場を提供しています。これにより、学生たちは世界や社会、未来に対する関心を深め、積極性や向上心、柔軟性がさらに引き出されて、積極的に成長しています。

現在、当たり前だと思っていた日常が当たり前でなくなる事態が世界各地で起きています。これを意識し、新たな時代の理想を追い求めていく力と勇気が必要です。大学は、より善い未来と世界の実現のため、真理を探究し、挑戦し続ける学びの場でなければなりません。経営学部も、ここでの学びが、学生たちが未来への一歩を踏み出すための強固な基盤となるように、学生たちと一緒に、そして関係者のみなさまと一緒に、教職員一同で尽力してまいります。保護者のみなさまにも引き続きご理解とご支援を賜りたくお願い申し上げます。

理学部長 山田 康之

保護者の皆さまには、日頃より立教大学および理学部の教育活動に深いご理解と温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

理学部では、自然現象や数理的構造といった、人間の営みを超えた普遍的なテーマを対象に、それらの背後にある「理(ことわり)」を探究しています。「一番大きな数って何だろう?」「宇宙はどうやって生まれたんだろう?」「石油からいろんな化合物ができる仕組みって何?」「生命ってそもそも何?」---こうした疑問を抱いたことがある方は多いと思います。理学の学びとは、こうした素朴な疑問に向き合い、その答えを探していくことなのです。その過程では、観察→仮説→検証という科学的な手法を用いながら、論理的に考える力が必要になります。

理学部では、このような学びを通じて、論理的思考にもとづいた課題解決能力を養うことを教育の目標に掲げています。数学科、物理学科、化学科、生命理学科の4つの学科が、それぞれ専門分野に特化したカリキュラムを用意しており、学生たちは自分の興味や関心に合わせて探究を進めています。また、学部共通科目を設けることで、理系のキャリアや社会における科学の役割について考える機会も提供しています。卒業後は大学院でさらに研究を深める人もいれば、社会で知識や技能を活かして活躍する人もいます。在学生のみなさんには、それぞれの道で大きく羽ばたいてほしいと願っています。

立教大学理学部は2024年に創立75周年を迎えました。この長い歴史の中で培われてきた少人数制によるきめ細やかな指導や、基礎を重視した教育研究といったよき伝統は、これからも大切に受け継ぎながら発展させていきます。同時に、技術革新や社会情勢の変化にも柔軟に対応しながら、時代に合った教育を提供し、人類の未来を担う、社会に貢献できる人材の育成にも努めてまいります。

保護者の皆さまには、これからも変わらぬご支援とご協力をいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

社会学部長 砂川 浩慶

社会学部は、<社会><文化><メディア>をキーワードとする3学科で構成されています。社会で起こる様々な問題を扱う学問領域である社会学が扱う領域は現代社会において、ますます広がっています。各学科は独立性を保つ一方、互いの科目を受講することによって、社会学全般に触れることをできるカリキュラムとなっています。社会学部の学生は、学びの中で、その関心の幅も広く深くなっていきます。その関心を深化させるのが、質量ともに充実した教員です。教育・研究の充実とともに、卒業生の活用、キャリア支援にも取り組んでいます。

1年次から4年次まで一貫した演習(ゼミ)系科目を構成しているのも社会学部の特色の一つです。3学科を組み合わせた「基礎演習」を1年次に、2年次からは各学科を基本とする「専門演習1」、そして3年次の「専門演習2」とつながります。自分の問題意識を深め、4年次の「卒業論文」につなげます。「卒業研究」も選択可能ですが、9割を超える学生が「卒業論文」を執筆しています。1、2年次は「基礎演習」同様、学部共通の必修科目として「社会学原論」、「社会調査法」を配置して、社会学やリサーチの基礎を修得していきます。海外留学に関しても、大学間交流の他に、学部独自の交流プログラムを提供しています。2025年度からは入学後に選択できる「SDS(ソーシャル・データ・サイエンス)コース」もスタートします。

社会学部のホームページを見ると、冒頭に「社会の変化に私たちはどのようにかかわることができるのか?」と記載されています。その“かかわり”を具現化できるよう、「発見・分析・提言」ができる人の育成を目指しています。様々に変化する社会の問題に立ち向かい、それを“自分事”として考え、解決策を提言・実践できる、人材の輩出に取り組んでいます。

保護者の皆さまには、ご理解、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

法学部長 原田 久

保護者の皆さまにおかれましては、日頃より弊学部の教育に格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
保護者の皆さまは弊学池袋キャンパスにお越しになったことがおありですか? 弊学部の教育に満足してくださっている保護者の皆さまも、また、ご息女ご子息の学修や卒業後の進路に心配を抱えていらっしゃる保護者の皆さまも、是非弊学の教育懇談会(小中高校における保護者会に相当します)に足をお運びください。

教育懇談会では、弊学部における近年の様々な教育改革の取り組みや学生の活躍についてご紹介しております。教育懇談会では、例えば、「法曹コース」(弁護士や裁判官を目指す学生向けの特進コース)に進んで弊学部を3年間で卒業しロー・スクールに入学する学生や、国際政治の学びを深めるために派遣留学制度を使って英国の大学に渡った学生から、直接、話をお聞きになれます。生き生きとした表情で将来の夢を語る学生は、未来のご息女ご子息のように映るでしょう。また、教育懇談会では、例えば、「計画的に単位を修得するためにはどうすればよいのか」、あるいは「学部2年の夏休みから企業のインターンシップに申し込むべきか」といったご質問にもお答えいたします。弊学部の教員は普段から「オフィス・アワー」(週に1度、学生からの質問・相談を受け付ける時間)を通じて学生による各種相談を受けておりますので、遠慮なくおたずねください。

大学生の学修環境は、保護者の皆さまが学生生活を送った時代とは大きく様変わりいたしました。しかし、変化した学修環境のなかでも「法律・政治の技術的知識をこえた平和と秩序の叡智をそなえた『人間』を育成する」という学部創設の理念に基づき、学問的水準が高くかつ面倒見のよい教員が法学・政治学の教育にあたっております。これが弊学部の強みです。保護者の皆さまにおかれましては、安心してご息女ご子息の学生生活を見守ってくださると幸いです。

観光学部長 松村 公明

観光の学びは、学生一人一人が旅の経験を積み重ね、ともに語り、そして自らの問いを立てる道のりにあります。観光学部教員は授業や演習をとおして学びの行程に寄り添い、問いを意義あるものにすべく手助けをしています。観光学部生の旅が「見るのではなく観察する」、「聞くのではなく聴き取る」旅へと発展することを、私たちはよく知っています。このような旅のことを、大学ではスタディツアーまたはフィールドワークと呼びます。

このような“旅”をとおして、観光の仕組みを支える人びとや観光が行われる場所と対話するためには、専門的な知識を基軸に、日々幅広い知見を獲得し活用することが望まれます。たとえば100分間の授業は時間割の1コマに過ぎませんが、授業で提示される観光学の考え方や用語の背後には、膨大な知の連なりがあります。その連なりを、日が暮れるまで急がず焦らず、行ったり来たり歩き回ることで初めて、1コマの授業とは決して100分間に収まるものではないことを、保護者の皆さまにもご理解いただけますと幸いです。旅の愉しみは寄り道や遠回りの道筋にあるのです。

立教大学観光学部は、日本の4年制大学で最も長い観光教育の歴史をもち、日本の観光教育を牽引してきました。卒業生が国内外で広く活躍していることはもとより、近年には多くの自治体や企業が観光分野に進出し、観光の裾野は現代社会の隅々に広がっています。とりわけ歴史的なパンデミックをともに乗り越えて、観光に象徴される移動と交流が勢いよく元に戻ろうとする今、浮き彫りになった観光をめぐる諸問題を検証し、未来に向けた新しい観光のかたちを考えることは、観光の本質にかかわる基幹的かつ現代的な課題となっています。

大学で学ぶ目的は、旅する目的が到着することではないことと似ています。保護者の皆様には本学部の教育にご理解を賜り、一生懸命に学ぶすべての学生を温かく見守って下さいますよう、心よりお願い申し上げる次第です。

コミュニティ福祉学部長 木下 武徳

保護者のみなさまには、日頃より、本学および本学部の教育のために、ご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
いま日本では、少子高齢化・人口減少、働き方、経済・教育・地域格差、高齢者・障害者の介護、子育て、児童虐待、DV、若者・女性・外国人などの様々な問題が顕著になっています。これらの対応のために、国や自治体、NPOや企業、そこに住む市民が話し合い、社会的に取組むと同時に、困難にある人に合わせて個別に支援することが求められています。

コミュニティ福祉学部は、「いのちの尊厳のために(Vitae Dignitati)」という基本理念に立って、教育研究を通じて、上記のような社会課題に対応するため、コミュニティを基盤とした福祉社会構築に貢献できる人材を養成することを目的としています。

コミュニティ福祉学部では、こうした問題にどのように対応していくのかを海外や日本各地のNPOや企業、行政の取組みをたくさん学んでいきます。そして、実際にフィールドに出て、その地域や自治体、団体の事情に合わせてどのように取り組んで行けばいいのかを分析し、考え、行動していきます。こうして修得した問題解決能力は、社会が大きく変革する時代に学生の皆さんが生きていくうえで、大きな糧になると信じています。

さて、コミュニティ福祉学部は2023年4月に学部再編を行い、教職員体制を充実して、さらに魅力ある教育を提供できるようにしました。
福祉学科は、社会福祉士の養成教育を一層充実させるとともに、福祉・保健・医療の連携の要となるチームリーダーとして活躍するソーシャルワーカー、福祉系公務員、ビジネスや民間組織で社会課題の解決に寄与する人材の育成に向けて、新カリキュラムを展開していきます。
コミュニティ政策学科もカリキュラムを拡充して「政策学専修」と「コミュニティ学専修」に体系化しました。「政策学専修」は、市民参加による政策立案とその実行を通じて、地域を支える公共人材を育成します。「コミュニティ学専修」は、コミュニティの実態調査や地域と協働した実践を通じて、共生社会の形成に貢献できる人材を育成します。

この新たな取り組みは、2023年度以前に入学した在学生にとっても、より充実した学びの機会につながっています。
コミュニティ福祉学部として豊かな学びを提供するとともに、学生相互、また学生と教職員との交流を深めていけるよう、教職員一同、最善の努力をしてまいります。保護者の皆様におかれましても引き続きご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

現代心理学部長 篠崎 誠

保護者のみなさまには、日頃より、本学および本学部の教育のために、ご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

社会は目まぐるしく変わり続けています。私たちが子どもの頃にブラウン管のなかのSFドラマで目にしたような、持ち歩けるようなテレビ電話がスマートフォンとして現実化し、ZOOMなど通信手段の発達が瞬時に離れた場所と場所をつなげていきます。人工知能を筆頭に科学技術の発展は留まるところを知りません。しかしながら物質的な豊かさが必ずしも心の豊かさに結びつかないことを、私たちは知っています。外に出なくても、ボタンひとつで用が足りる便利さは、人々を孤立させ、対人関係を希薄にさせていく要因にもなりえます。

ここ数年「多様性」という言葉をよく耳にします。生まれや育ち、肌の色や性別で差別があってはいけないことは誰もが理解しているはずでありながら、自分とは異なる他者の存在、その違いをまるごと受け入れ、共生していくのは簡単なことではありません。こうした時代の趨勢のなかで、「ひと」とは何か、「こころ」とは何かを問い続ける、私たちの学部の存在意義は今後ますます重要になっていくと考えます。

2006年に現代心理学部が産声をあげてからまもなく20周年を迎えます。本学部は、1949年の創設から75周年を迎えた歴史を誇る心理学科と、全国的に見てもユニークな映像身体学科の二つの学科からなっています。

心理学科は、科学的で実証的な方法論を基盤とした、知覚、認知、学習、発達、社会、産業、臨床といった心理学のほぼ全域をカバーする教員が在籍し、研究と教育が行われています。また国家資格である「公認心理士」の受験資格取得に必要な科目を開講しています。

一方、映像身体学科は、映像論や身体論、哲学の研究者、舞台演出家、舞踏家、映画監督まで幅広い教員が在籍し、実践系、制作系、理論系の違いを超えて、研究と創造を探求しています。

すでにこの学部から多くの学生たちが巣立ち、心理学者やクリエイターに限らず、社会の様々な分野で活躍し、それぞれの人生を歩んでいます。

保護者の皆様には、当学部の歩みをともに見守り、ご支援いただきたく存じます。

スポーツウエルネス学部長 加藤 晴康

保護者の皆様には、平素より本学ならびに本学部の教育活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝を申し上げます。

スポーツウエルネス学部の印象はスポーツを単に実践する場のように思われるかもしれませんが、本学部はスポーツに関連する多様な学問分野を探求する場です。学部には、スポーツ社会学、スポーツ心理学、データサイエンス、スポーツ栄養学、トレーニング科学、スポーツ方法学、スポーツ医・コンディショニング学など、とても幅広い専門分野の教員が在籍しており、それぞれが最先端の研究と教育に携わっています。現代社会においてスポーツは、単なる運動競技の枠を超え、健康増進、教育、地域振興、さらにはビジネスなど、多岐にわたる領域と密接に関連しています。本学部ではこのようなスポーツの多面的な価値と可能性について、科学的な視点から探求することを目指し、これを学生の皆さんに触れていただきたいと考えています。

また、特に重視しているのは、学生一人一人の個性と可能性の発見です。入学後に、様々な専門分野に触れることで、学生たちは自身の興味関心を見出し、その分野の専門性を深めていくことが可能になります。この過程で、単なる知識の習得ではなく、課題解決能力や批判的思考力、そして何より「やり抜く力」を育んでいくことを重視しています。

また、個々の学生の長所を生かす教育を目指すために、少人数制のゼミでの演習や実習、個別指導などを整えています。これは、高校までにあるような勉強・学力中心の評価でなく、学生の潜在的な力を引き出し、個の特性を延ばし、学生が今後の社会生活を送る上での強い武器を持てるようになることを目指しています。

私たちは、学生たちが本学部での学びを通じて社会に貢献できる人材として成長し、楽しんで人生を過ごせるような生きる力を持つことを願っています。今後とも、ご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP) 運営センター長 松井 秀征

保護者の皆様には、日頃より本学の教育のために多大なるご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

グローバル化の進展により、これからの世界はますます複雑化していきます。人や情報が国境を越えて簡単に移動できる世界、そのような世界の様々な課題に向き合い、リーダーシップをもって解決していくことができる人材を育成するために、グローバル・リベラルアーツ・プログラムは、2017年4月に発足しました。

文化・宗教・政治・経済などいくつもの層が重なり合って生じている課題を解決するためには何が必要なのか、私たちは常に考えています。グローバル・リベラルアーツ・プログラムで4年間を過ごした学生が、1つの考え方や専門領域にとどまらず、幅広く国際的な視野を持ち、さらに、多様な背景の人々の中でリーダーシップを発揮する力を身につけることができるよう、プログラムの内容の開発・改善に取り組んでいます。

2022年2月から始まり、今なお継続しているロシアのウクライナ侵攻をはじめ、世界各地で戦争・紛争が行われています。また、各国の選挙において、自国優先主義を唱える指導者が多数現れる中、今、世界中が混乱の下にあるように見えます。このような環境の中において、リベラルアーツ教育は、ますますその重要性が高まると言えるでしょう。

グローバル・リベラルアーツ・プログラムは、どのような状況にあっても、プログラムに携わる教育、職員一同、学生とともにこの先進的なプログラムの発展に努めてまいります。常に未来を視野に入れ、今後も発展を続けるグローバル・リベラルアーツ・プログラムにご期待いただくとともに、保護者の皆様におかれましては、引き続き、ご理解、ご支援のほど賜りたくよろしくお願い申し上げます。

全学共通カリキュラム運営センター部長 井川 充雄

立教大学は教育目標として「専門性に立つ教養人の育成」を掲げています。学生は、自分の所属する学部で学ぶ専門科目だけでなく、全学共通カリキュラム運営センターが提供する「全学共通科目」を4年間かけて履修することになっています。立教大学では導入期(1年次初学期)、形成期(1年次第2学期~2年次)、完成期(3年次~4年次)の3つの学修期に分け、それぞれにふさわしい教育内容を用意しています。全学共通科目においても学修期ごとにさまざまな科目を用意しています。そうすることで、専門に偏らない教養を身につけることができます。

「全学共通科目」には、言語系科目と総合系科目があります。言語系科目は言語A(英語)と言語B(初習言語)の2言語を1年次必修で学びます。英語では、ネイティブ教員の指導で英語によるディスカッションを行うクラスを履修するなどして、アカデミックな英語の読解力を伸ばすだけでなく英語による発信力も養います。言語Bは、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、朝鮮語、ロシア語(理・経営・コミ福(福祉)を除く)、日本語(留学生のみ)から選択します。必修科目としては1年次のみですが、2年次以降もレベル別の自由科目を履修して学習を継続できます。

総合系科目は「学びの精神」「多彩な学び」「スポーツ実習」の科目群で構成されており、導入期は主に「学びの精神」、形成期と完成期には「多彩な学び」科目群から学生が選択します。学際的な科目を学ぶことで、広い視野を持てるように教育をしています。

また学部横断的な「グローバル教養副専攻」も設置しています。Arts & Science Course、Language & Culture Course、Discipline Courseの3つのコースがあり、日本語で学ぶ科目のほかに、外国語で学ぶ科目や海外体験を履修すると、卒業時に「グローバル教養副専攻」の修了証を受け取ることができます。これによりグローバル化の時代にふさわしい教養や広い視野、応用力を身につけることができます。

このように立教大学は、それぞれの学部に限定されない教育に取り組んでおり、「専門性に立つグローバル教養人」の育成を目指して、すべての学生を応援しています。