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2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について

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2016年度春学期「学びの精神」授業実践例②(全カリニュースレターNo.40より)

全学共通カリキュラム
伝統と革新の大学図書館
担当:牛崎 進 兼任講師

 私は2016年3月に本学の職員を退職しましたが、過去に司書課程で非常勤講師を務めていたこともあったため、今回このようなテーマで授業を担当させていただくことになりました。授業は火曜日の1限目で、114名の登録者でした。途中6月に最終登録者が確定するということでしたので、それまでは欠席者状況に注意しながら進めていましたが、ドロップアウトする学生はほとんどいませんでした。
 授業運営では、授業の大きなテーマが「情報リテラシー」ということもあり、本授業のTA(本学大学院生)協力してもらい、SNSをテーマに事例の発表等をしてもらいました。また、本学図書館職員の協力で図書館に関する講義「OPACでできることとできないこと」1回担当してもらいました。
 内容についてはシラバスに記載の通りですが、1年生から本学の図書館利用が習慣化するよう意識して進めました。学生は図書館も利用しますが、情報の入手ではスマートフォン(携帯電話)やパソコンに大きく依存しています。迅速に効率的に無制限に情報と接する世界でスマートフォン等を使い続けながら、それだけでは済まない世界で、学問的、体系的かつ安定的な情報については図書館を上手に使うことを奨めました。図書館から情報世界を見るというより、情報世界から図書館を見て図書館の活用を促すというアプローチを取りました。
 この授業は「学びの精神」の科目ですので、全カリの目標として挙げられている3つの点に配慮しました。①「大学で講義を受講する包括的スキルを体得する」。②「大学における学習到達度チェックの仕組みを理解し、自ら主体的に学ぶ姿勢を涵養する」。③「立教大学の学生としての順調なスタートを助ける居場所感を醸成する」。②はある程度、技術的に行えますが、①と③は、特に毎回意識しながら授業をしました。 
 授業の構成としては、挨拶から始めて、立教大学のここ1週間のニュースや話題、週によっては大学の歴史や今後のビジョンをできるだけ話すようにしました。情報源はホームページですが、立教大学にいることの意義を学生に認識してもらおうと思い、毎回行いました。次いで、前回の授業の振り返りを毎回行いました。これはBlackboardに次週の授業に向けて、前週金曜日の17時までに、次回の授業内容を掲載するとともに、前回の授業の振り返りの内容と、学生からのリアクションペーパーに対する私のコメントもしくは回答を載せました。その中で、特に触れたほうがいい内容については、翌週の授業で説明しました。学生はリアクションペーパーに書けば、必ず何か応えてくれることを理解したようで、リアクションペーパーには大学への要望・質問を含めて多くのコメントが書かれるようになりました。学生への課題としては、提出物(宿題含む)を2回求めました。

 反省点としては、情報リテラシーの習得を図るために、もう少し演習に時間を取りたかったということと、もう少し宿題を課してもよかったのではないかということが挙げられます。また、学生がどのようにノートテイ クをしているのかについて、実際に確認すべきだったのではないかとも思いました。さらに、グループワークを1回試行しましたが、少し準備不足でした。
 今回の授業を担当するにあたり、大学のホームページを相当見たのですが、大学や学部のリベラルアーツへの取り組み、そしてそれらを支える部局(図書館)の取り組みについて、具体的になっていないという印象を持ちました。特に学生にはピンときていないようでしたので、もう少しリベラルアーツそのものや、立教のリベラルアーツ教育について、具体的に紹介してもよいのではないかと思いました。
 また、元職員としての反省でもあるのですが、大学は、学生のためにさまざまな改善をしていますが、もう少し学生の目線に立つべきではないか、また広報が不足しているように感じました。

全カリニュースレターNo.40はこちら

授業概要(2016年度シラバスより)

授業の目標

大学の授業に主体的に臨めるよう、また授業以外の自らの関心事について理解を深められるよう、インターネット情報源及び大学図書館の活用法を習得する。

授業の内容

情報がどのように発生し、公表され流通するのか、大学生の基礎的素養として修得することが期待される情報リテラシーとは何か、以上の点を中心にインターネット情報源をどのように活用するか、大学図書館をどのように利用できるかについて事例の紹介をしつつ授業を進める。