2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について
2022年6月16日にMicrosoft社によるInternet Explorerのサポートが終了しました。 それに伴い、SPIRITにおけるInternet Explorerのサポートも終了します。 これまでInternet Explorerを用いてSPIRITを閲覧されていた方は、Google Chrome、Microsoft Edge、Firefox等他のブラウザをご利用ください。
全学共通カリキュラム企業と社会担当:藤波 美帆 兼任講師
本科目のテーマは「企業と市場」であり、企業と市場(マーケット)との関係性に焦点を当て、ヒト、モノ、カネという経営資源を調達する場所である労働市場、原材料市場、金融市場の3つの市場を軸に、実際のビジネスケースを取り入れながら、経営学の理論を用いて、企業活動の基本を理解してもらうことを目的としています。履修者の学部や学年はさまざまであり、学生間での経済学や経営学の知識量の差が大きく、講義レベルをどこに合わせるかが毎年の課題です。近年はアルバイト経験がない学生も多く、いかに実際の企業の状況を理解してもらうかという課題もありますが、講義の合間にグループワーク形式を挟むことで、ある程度解消されます。
冒頭は課題(詳細は後述)を回収します。課題は平常点の評価材料としますが、学生の理解度の確認にも使うため、何件かをその場で選び教員が発表し、それをもとに前回の講義内容の復習も兼ねたポイント解説を行います。 発表用の回答を選ぶのに5分程度かかるため、その間、学生には、その日の題材に関連する最近のニュース記事(できるだけ学生が知っている製品やサービスを扱う企業のもの)を配布し、黙読させます。後で全員に音読をさせるため、黙読時は、知らない・読めない用語をスマートフォン等で調べたり、周囲の友人に確認することを許可しています。さらに、このニュースを知っていたかを学生に挙手させ、ニュースをよく知っている学生と知らない学生がいること(この差が後述のグループワークでの成果に影響すること)を自分たちで認識させ、日々のニュースを読むきっかけとなるようにしています。その後、ニュース記事の解説を簡単に行い、その日の題材に繋げていきます。 基本は講義形式で、理論と実際の企業例を解説します。ただし、全て説明するのではなく、2~3箇所のポイントについて、グループワーク形式で学生に考えてもらい、コメントペーパーに適宜記入させます。この時はスマートフォン等の使用は禁止しています。グループは席の近いもの同士2〜5名程度とし、司会者や記録者を設定し、コメントペーパーには役割も明記してもらいます。ワーク中は、議論の過程や回答を個別に確認し、その場で「惜しい」「本当にこれでよい?」といったコメント形式でおおよその評価を伝え、議論を深めてもらいます。各ワークの時間は10~15分程度で、学生の回答をもとに、模範回答と注意すべき点を解説します。時間に限りはありますが、学生達に話し合ってもらうことで、実際のビジネスの現場を知らない学生が知っている学生から話を聞いたり、理論を実際のビジネスに当てはめて自分の意見を述べることができ、学生たちの理解促進につながっていると思われます。大人数の履修者がいる場合、全グループの回答にその場で評価をすることは難しいため、授業 内のワークの回数を減らす、もしくはワーク毎にコメントするグループが重複しないよう注意することで対応しています。 最後に、その日のポイントを確認し、課題を出し、翌週提出してもらいます。グループワークや課題を出す際には、テストのように正答を採点することが主目的ではなく、論理的に考えることができているか、グループで話し合って意見をまとめることができるか、授業内容を理解して実際のビジネスに当てはめて考えられるか、友達以外とも話ができるか、といったことを確認するためのものであるということを、毎回学生にも伝えているため、初回はぎこちなかった学生も、回を重ねるにつれ、熱心に関与するようになります。
以上が筆者による講義の進め方の工夫ですが、参考となれば幸いです。
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生物と同じように,企業も自社を取り巻く経営環境にうまく適応していかなければ,存続することはできません。本講義では,企業を取り巻く経営環境と企業の環境への適応行動について学習します。