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2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について

2022年6月16日にMicrosoft社によるInternet Explorerのサポートが終了しました。
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授業探訪(全カリニュースレターNo.48より)

全学共通カリキュラム
スポーツスタディe
担当:石渡 貴之 教授

 全カリ総合系科目では、スポーツ実習が春学期・秋学期合わせて150コマ(定員20〜40名)設定されており、1年次春学期から履修できる仕組みとなっている。スポーツ実習は健康維持・増進を目的として、実践と講義を通して科学的知識、技能、またスポーツに纏わる文化的背景を学ぶ科目群となっている。また、スポーツ実習は実技を中心とした「スポーツプログラム(1単位)」と理論の講義をしっかりと取り入れた「スポーツスタディ(2単位)」により構成されており、心身に関してバランスの取れた知性と判断力を養うことを目的としている。2020年度春学期も例年通り、バラエティ溢れる種目のスポーツ実習を始める予定であった。
 しかしながら、その予定は未曾有の事態(COVID-19)により、変更せざるを得ない状況へと変わった。4月下旬に春学期全ての授業がオンラインでの実施に決定されたが、講義科目と違い、スポーツ実習は身体を動かすのが主体という特性上、限られた時間の中で相当な工夫が求められた。各教員がそれぞれのスポーツ種目をオンラインで行うという選択肢もあったが、緊急事態の状況下で学生が室内、そしてパソコンやスマートフォンなどの前で行うことを考えると、物理的に実施が困難であることは明らかであった。そこで、考案されたのが「スポーツスタディe(2単位)」の新設であった。
 「スポーツスタディe」のコンセプトは、専任教員と兼任講師が協力して一つのコンテンツを作り上げることとし、体調管理や健康の維持・増進を基本に、シェイプアップやパフォーマンスの向上を目的としたトレーニング方法の習得、そして適切な生活習慣を身につけることを目指した。具体的な授業内容はシラバスを参考にして頂きたいが、総勢37名の教員がそれぞれの専門分野の知識を活かした講義や室内で行えるトレーニング映像(15分程度)を分担して作成した。
 また、「スポーツスタディe」はオンデマンド授業(78コマ、履修定員2,340名)とし、動画はGoogle Driveを用いて管理した。授業の流れは、学生が最初に各回の講義または実技映像を視聴し、その後、各自課題または実技を行い、最後にリアクションペーパーを提出することとした。オンデマンド授業にしたことにより、学生は好きな時間に映像が見られることや繰り返し映像を見て実技を行えるメリットがある。そして、実技においてはヨガやボディコンディショニングに加え、様々なスポーツ種目で行われているトレーニング等を視聴し、実際に実践し、体調管理や健康の維持・増進のためにはどのような取り組みが必要なのかを学習できる。
 成績評価方法・基準については、毎週提出する課題(50%)、最終レポート試験(50%)とし、単位の取得には2/3以上の課題提出を必要とした。最終レポート試験の題目は【「健康・ウエルネスとは?その上で自分にできる適した運動とは?」について、論理的・実証的に論ずること】とし、春学期中の制限された生活環境の中で健康に対して自分自身どの様な対応ができるか、そして、実際に春学期に授業内で行った実技の効果を各自振り返ってもらった。
 「スポーツスタディe」を履修した学生の実際の評価が気になるところだが、オンラインという限られた環境下で、学生の健康に対してできる限り有益なスポーツ種目を提供できたと考えている。秋学期はいよいよ対面授業と心待ちにしていたが、残念ながら緊急事態の状況は変わらず、学生・教員双方の安全を第一に考えた結果、全ての授業を「各教員による対面型オンライン授業」とした。春学期のオンデマンド授業の経験を、秋学期の対面型オンライン授業に活かし、学生に対して更に有益な授業にしたいとスポーツ実習担当教員一同考えている。

全カリニュースレターNo.48はこちら

授業概要(2020年度シラバスより)

授業の目標

体調管理や健康の維持・増進を基本に,シェイプアップやパフォーマンスの向上を目的としたトレーニング方法の習得,そして適切な生活習慣を身につける。 

授業の内容

講義においては,トレーニング理論や方法,生活習慣の必要性,身体の仕組みやスポーツ文化などを解説する。実技においては,ヨガやボディコンディショニング,様々なスポーツ種目で行われているトレーニングを視聴し,実際に実践し,体調管理や健康の維持・増進のためにはどのような取り組みが必要なのかを学習する。授業の流れは最初に講義または実技映像を視聴し,その後各自課題および実技を行う。年齢や性別,体力,運動技術にあまり関係なく,自宅で楽しむことを重視したトレーニングを実際に体験し,自分とスポーツ,健康との関係や将来の自身の健康とスポーツのあり方を考究する。