ICPSRとは、社会科学に関する調査の個票データを世界各国や国際組織から収集・保存し、それらを学術目的での二次分析のために提供する世界最大級のデータアーカイブです。ICPSRが提供するデータアーカイブには、様々テーマで収集された500,000を超えるファイルが所蔵されています。
立教大学はICPSR国内利用協議会を通じて ICPSRに加盟しており、所蔵されているデータの大半を学術目的で自由に利用することできます。
ここでは、ICPSRサマープログラムの参加について紹介します。
ICPSRサマープログラムについて
ICPSR(Inter-university Consortium for Political and Social Research)は、社会調査データを世界各国から収集・保存し、二次分析のために提供している世界最大級のデータアーカイブで、立教大学もICPSR国内利用協議会を通じて加盟しています。
ICPSR は個票データの提供だけでなく、統計手法や量的研究に関する夏期セミナー(サマープログラム)を毎年米国ミシガン大学内のICPSR本部で開催しており、世界中から多くの大学院生や研究者が参加しています(日本からも毎回10~20名が受講)。
このプログラムでは、研究設計やデータ分析手法の基礎的な方法論・実習から特定分野の高度な研究に至るまで、幅広くかつ総合的なカリキュラムが設定されています。
立教大学の教員・大学院生(学部学生は対象外)には、以下のメリットがあります。
① 会員機関所属者向けの参加費で参加できます。
② 国内利用協議会から一律10万円の援助費を得られます(使途は自由)。
<重要>2020年度サマープログラムの注意点
コロナウイルスの世界的な増加に伴い、2020年度ICPSRサマープログラムは全回オンライン開催となりました。
サマープログラムの概要や基本的な内容などは下記と変わりませんが、以下の二点が大幅に変わっています。
1)対面式の講義は一切ありません。
2)立教大学の学生・教員は、4 週間のセッション 1つに参加すると2300ドル、2セッションとも参加すると3500ドルの参加費となります。5月1日以降は参加費がより割高となりますのでご注意ください。
その他いくつかのコース・ワークショップが削減されたり時間が変更になったりしています。詳細については以下のURLを参考にしてください。
https://www.icpsr.umich.edu/icpsrweb/content/sumprog/courses.html
また、ICPSR国内利用協議会より、参加補助として10万円が支給されます。今年はオンライン開催ですので、以下の点に留意して申込みをしてください。
(1)参加補助金はfour-week sessionへの参加に限り、1人につき10万円を支給する。short workshopsへの参加については支給しない。
(2)参加補助金の支給時期は、例年とは異なりサマープログラム終了後とする。
(3)例年同様、受講したワークショップ、セッションに関するレポートの提出を補助金受給者の義務とする。
(4)セッション申し込み後にキャンセルがあった場合、または受講実態がみられないと判断される場合には、参加補助金を支給しない。キャンセル、受講状況については、ハブ機関よりICPSR本部に問い合わせる。
プログラムへの参加方法と注意点
参加を希望する方は本部 web サイトにアクセスして各自で参加登録する必要があります。
その際、以下のことに注意して下さい。
前項①については、参加登録時に所属先名称を「Rikkyo University」と正しく入力しなければなりません。スペルミスや大文字・小文字を間違うと加盟校からの参加者とはシステム上認識されず、会員機関所属者向けの参加費が適用されません。
②については、以下の3つが条件となります。
- 「参加登録時に所属先名称を「Rikkyo University」と正しく入力すること」
- 「4月末日までに振込を終了していること」
- 「国内利用協議会のハブ機関(東京大学社会科学研究所)に補助金の支払いを希望することを伝えること」
プログラムの詳細情報・参考となる情報
プログラムの概要や雰囲気・周辺環境・留意点などについて語られていますので、ぜひ参考にして下さい。 なお、記事中にある参加費免除は、2014年度からなくなりましたのでご注意下さい。
コース日程及び参加受付について
2020年2月11日より2020年度分の受付が開始されています。
2020年度のSummer Program開催日程(4 週間コースが2セッション)は以下の通りです。
- セッションI : 6月22日~ 7月17日(現地時間) 詳細スケジュールはこちら
- セッションII: 7月20日~ 8月14日(現地時間)
その他、3~5 日間の短期コースもあります。内容やその他のコース詳細については、本部webサイトのコース概要をご確認ください。参加登録も、先述の通り本部webサイトで 各自申込みを行ってください。
Summer Program オリエンテーションについて
Summer Program 参加予定者の方々へのオリエンテーションが開催されます。
★今年度、国内オリエンテーションは、コロナウイルスの影響により、中止となりました★
【ご希望の方には、昨年度のオリエンテーションの資料をお配りすることが可能です。】
参加費について
8会員機関の教員・大学院生は、4週間のセッション 1つに参加すると2300ドル、2セッションとも参加すると3500ドルの参加費となります。(コロナ対応につき、対面の授業が無くなったため、参加費が減額されています。) 詳細は、本部 web サイトの案内ページをご確認ください。
【注意事項】 5月1日以降の支払いになると金額が高くなります。また、援助費の対象外となります 。
なお、以前Summer Programに参加された方は、参加登録の際に以前の参加年度を入力すると料金が自動的に15%引きになります。また、上述の 3~5 日間の短期コースでも、2つ以上申し込んだ場合には合計金額から15%引きとなります。
また、米国本部が支給する奨学金もあります。詳細はこちら (締切は2020年3月31日迄)
宿泊について
Summer Program 参加期間中の宿泊は基本的に「サブレット」(学生が借りているアパートの部屋などを、夏休み期間中「また借り」する形式)になります。サマープログラム案内ページの「Visitor Information」にあるリンクを通じて各自で探し交渉してください。
この件に関するトラブルについては、立教大学・社会情報教育研究センター・ICPSR 国内利用協議会・ミシガン大学・サマープログラム運営本部は一切関知しませんのでご注意ください。
サブレットの交渉は早めに開始されることをお薦めします。
査証(ビザ)について
日本国籍の場合、短期商用・観光等の90 日以内の短期滞在目的で米国を訪問される場合は査証(ビザ)が免除されていますが、電子渡航認証システム(ESTA)に従って申請を行う義務があり、米国行き航空機に搭乗する前にオンラインで渡航認証を受けなければなりません(事前に認証を受けていないと航空機等への搭乗や米国入国を拒否されます)。
ESTA は2年間有効ですが期間内でもパスポートの有効期間が切れると無効となるので注意して下さい。
社会情報教育研究センターではICPSRサマーセミナー参加者インタビューを掲載しています。
ICPSR国内利用協議会・統計セミナー
ICPSR国内利用協議会では、協議会に加盟している機関の教職員・大学院生を対象に、社会科学に関する統計セミナーを開催しております。
➡ ★今年度、統計セミナーは、コロナウイルスの影響により、中止となりました★