リボン コマンドをスキップする
メイン コンテンツにスキップ

2022年6月16日(木)SPIRITのInternet Explorerサポート終了について

2022年6月16日にMicrosoft社によるInternet Explorerのサポートが終了しました。
それに伴い、SPIRITにおけるInternet Explorerのサポートも終了します。
これまでInternet Explorerを用いてSPIRITを閲覧されていた方は、Google Chrome、Microsoft Edge、Firefox等他のブラウザをご利用ください。

ナビゲーション リンクのスキップsummer_interview

​インタビュー概要

ICPSRは、政治や社会を中心とした社会調査のデータを世界各国の研究組織や研究者グループから収集・保存し、二次分析のために提供している世界最大級のデータアーカイブのコンソーシアムであり、立教大学も加盟している。ICPSRは、個票データの提供だけでなく、統計手法や量的研究に関する夏期セミナー(サマープログラム)を毎年米国のICPSR本部(ミシガン大学内)で開催しており、世界中から多くの大学院生や研究者が参加しているという。今回社会情報教育研究センターでは、立教大学から 初めてのサマープログラム参加者となった城島麻希さんにお話を伺った。

 
​​
  • 城島麻希さん(経営学研究科 博士前期課程、2012年ICPSRサマープログラム参加者)
  • 聞き手・インタビュー構成:廣瀬毅士(社会情報教育研究センター助教)
  • 記録:荒井美智江(メディアセンター/社会情報教育研究センター事務局)

1.アメリカでの授業の進め方に慣れることが重要

廣瀬:城島さんは立教大学から初めてのICPSRサマープログラム参加者だそうですね。さっそくですが、城島さんが参加なさったきっかけを教えてください。

城島:はい。はじめにICPSRサマープログラムを知ったのは、指導教授の山口和範先生(経営学部教授:社会情報教育研究センター員)の紹介でした。私自身、海外で専門的な勉強をしてみたいという意思があったので、いい機会だったと思います。内容的にも私にとってたいへん有意義なセミナー参加だったので、山口先生から紹介して頂いたことを感謝しています。

廣瀬:そうでしたか。では、どのように有意義だったのかお聞きする前に、サマープログラムの概要について教えてください。まず、開催された場所はどこですか。

城島:ミシガン大学のアナーバー(Ann Arbor)校のセントラルキャンパスです。アナーバーはミシガン州の都市で、デトロイトから車で30分くらいの場所です。プログラム開催時のアナーバーの気温は28~35度くらいでしたが、からっとした気候なので、それほど暑くはありません。たいへん過ごしやすい気候でした。

廣瀬:開催期間はいつ頃でしたか。

城島:全体の開催期間としては6月の中旬から8月の初旬まであるのですが、それが4週間ずつのセッション2つに分かれていて、私は後半の方(7月中旬~)に参加しました。日本の学生にとっては、後半しか無理でしたので。ただ、後半だけとはいってもかなり集中的に勉強することになります。

廣瀬:多くの方が気になることだと思うのですが、開催地がアメリカなので、もちろん英語でのセミナー受講ということになります。この点は気になりませんでしたか。

城島:はい、私は大学で英語を勉強してきたとはいっても、そんなに堪能に話せるというわけではありません。でも、セミナーですから難解な英語で説明されるわけではありませんし、専門用語さえ知っていればほとんどのことは理解できます。それに、統計学の世界は数学という共通言語での表現がありますからね。

廣瀬:確かに、社会科学の理論研究に比べると、とっつきやすい英語なのかもしれませんね。そして、城島さんの場合は「共通言語としての数学」をよく知っているから、なんとかなったということでしょうか。

城島:自分の場合は、本格的に統計学に触れたのが大学院に入って山口先生の指導を受けてからなんですが、それでも十分ですよ。それに、コースの中に統計学の基礎となる数学を教わる授業もあります。私の場合はスペイン人の先生に教えて頂いたのですが、その先生の教え方を見ていると、たいへんエレガントだな、と思いました。

廣瀬:では、これから参加を考えている人に対してアドバイスするとしたら、英語に関してはそれほど心配は要らないということですか。

城島:もちろん、最低限の英語コミュニケーション能力は必要です。しかし問題となるのは、英会話の能力そのものよりも、アメリカの大学における授業の進み方や、ペースに慣れることだと思うんです。

ミシガン大学周辺:城島さんの滞在していた地域​

2.「なぜ」「どのように」を問う授業スタイル

廣瀬: それはどういうことなのか、重要なトピックなのでもう少し深く聞かせて下さい。まずは参加された4週間のプログラムの間、どのような進行でセミナーが進んでいくのか、全体の流れや時間構成を教えて下さい。

城島: どんなコースを取るか、人によって異なるので一概には言えません。ただ、私の場合は3つのコースを取ったのですが、朝から晩まで勉強漬けの毎日でした。授業が毎日あるとは言ってもそれぞれ2時間くらいなので、予習と復習が重要になってくるんです。

廣瀬: 予習は、「教科書のここを事前に読んできなさい」というリーディングアサインメントが指定されるのですか。

城島: それは先生によりますね。ある人は決まった教科書のこの箇所、という風に指示する先生もいますが、いくつかの参考図書を指定した上で次回のトピックを読んでくるように、という先生もいます。

廣瀬: では、復習の方はどうですか。自主的に復習することになるのか課題が出るのかどちらですか。

城島: 両方ですね(笑)。課題が出るので、自主的な復習もまた必要になるんです。

廣瀬: 出される課題はどういった内容や形式なのですか。

城島: 論述が多いですね。「なぜそうなったのか」、「どのようにしてこうなるのか」、ということを考えさせて説明させるんです。私もそうでしたが、アメリカの大学の「なぜそうなったか」を答えさせるような課題のスタイルに慣れないうちは大変だと思います。

廣瀬: それは素晴らしいことだと思います。単に事実を教えるということではなく、「なぜ」とか「どのように」ということを考えることを通じて、知識の内容が深まるのだと思います。

城島: 私もそれを実感しました。課題だけではなくて、授業そのものも「事実を教える」よりもむしろ「なぜ」とか「どのように」ということを教えてくれたり、学生に問いかけてきたりするので、理解が深まったと思います。

廣瀬: しかし、課題が主に論述だとすると、量が多ければ少し大変かもしれませんね。

城島: まさにその通りです。課題の量は少なくないので、私はなかなか時間がかかってしまいました。でも、他の国からの受講者は多くの量の課題を短時間でこなすことができる人が多くて驚かされました。

廣瀬: その違いはどういうことに起因するのでしょうか。

城島: やはり課題の形式が論述だからということにつきます。自分の頭でじっくり考えてからでないと回答できない問題が多かったからです。日本では中学や高校も含めて、そこまで「なぜ」ということを問われ続けるような機会はありませんから。ただ、慣れるまでは大変だったのですが、授業に続けて出るうちに適応できるようになったと思います。

プログラム中のセミナー風景

3.多岐にわたるプログラムの内容

廣瀬:先ほど、授業でも「なぜ」を教えたり考えたりが中心だとおっしゃいましたよね。ということは、授業のスタイルは座学ではなく、演習に近いのでしょうか。

城島:いろいろありました。回帰分析の授業のように200人くらい受講している座学の講義もありましたし、20名くらいの人数で行うクラスもありました。後者の場合は、プレゼンテーションをすることもあります。私の受講した科目では、Rを使って分析を行い、結果を発表するといった機会もありました。

廣瀬:統計分析のプログラムはRを使うことになっているのですか。

城島:いえ、それも授業や先生によって違います。SPSSやSTATAを使って分析するクラスもあれば、Rを使わせる先生もいます。慣れていない人の場合は、それらの使い方を教えてくれるクラスもあるので、統計学の理論とコンピュータでの分析方法を同時期に学ぶことも可能ですよ。

廣瀬:データ分析の授業で用いるデータは、ICPSRの所蔵データなのでしょうか。

城島:残念ながらそれはわかりません。先生が指定するデータなので、先生が調査したデータかもしれませんし、ICPSRの持っているデータなのかもしれません。

廣瀬:先ほどは英語の事前準備について聞きましたが、事前に身に付けるべき統計学知識についてはいかがですか。統計学の専門家の指導を受けている城島さんのように、参加の前提として統計学をある程度知っていることが必要でしょうか。

城島:そうでもありません。統計学の基本的な概念知識から学ぶような授業もありますし、RやSPSSの初心者向けのコースもあります。私が出た経営学部の授業で習う程度の知識があれば大丈夫ですので、これから参加を考えている方もあまり敷居の高さを感じる必要はないと思います。

廣瀬:もちろん、ある程度統計学を知っている人がスキルを伸ばすための、高度なコースもあるわけですよね。

城島:そうです。レベルのレンジが非常に広く、開講されているコースの数も多いですよ。ただ、自分に合ったコースを選択しないと意味がないので、その点では注意が必要です。これから参加する人には吟味してクラスを選ぶことをおすすめします。

廣瀬:クラスのほとんどは、もちろん統計学の理論やデータ分析の方法といったことになりますよね。

城島:はい。ただ、統計学だけではなく、その基礎になるような数学を教えてくれる授業もありましたし、逆に現代的な事例への応用を扱う授業――たとえば人権問題についてデータの評価をもとに考えるといったものもあったりして、コースが非常に豊富でした。プログラム全体としてはセミナーの内容が多岐にわたっています。

4.サマープログラムは“統計ブートキャンプ”

廣瀬:ではここで再び、今後サマープログラムに参加しようと考えている人にとって気になるであろう基礎情報を、短めの質問を連ねてお聞きしていきたいと思います。日本人参加者の人数や割合はどの程度ですか。

城島:日本人参加者の人数は、前半のセッションと後半のセッション合わせて10人から15人程度です。私が参加した後半のセッションには5人の日本人がいました。

廣瀬:城島さんはICPSR国内利用協議会を通じて参加なさった訳ですが、他の参加者もそうなのですか。

城島:大半がそうです。個人でエントリーされている方も中にはいらっしゃいますが、それは海外の大学院に留学している方でした。

廣瀬:参加者は城島さんのように大学院生中心ですか。

城島:参加者は修士課程・博士課程に在籍する大学院生が中心でしたが、難易度が高い上級コースのクラスには、大学院生以外の方も数名いました。

廣瀬:先ほどの話ではそれぞれのクラスは1回あたり2時間くらいとのことでしたが、各コースは全部で何回あるのですか。

城島:よく覚えていないのですが、土日以外はほぼフルに授業が入っていましたので、期間中の平日の日数分ということになりますね。そして土日は課題や翌週のための予習をやることになりますから、参加期間中は無休で勉強漬けになりますよ(笑)。

廣瀬:それはすごい。でも、学習内容が身につきそうですね。

城島:そうなんです。でも大変さより、自分の知識レベルやスキルが上がっていく充実感の方を実感する毎日でしたよ。

廣瀬:そんなに充実するとは、トレーニングプログラムとしてよくできているのでしょうね。何年か前に流行った言葉で、もともと新兵さんへの教育・訓練プログラムを指していた「ブートキャンプ」というのがありますが、いわば「統計ブートキャンプ」ですね。

城島:まさにそういう感じです。「統計ブートキャンプ」に参加することで、初心者も少し慣れた人もレベルアップするのではないでしょうか。

5.国内利用協議会からの情報が有益だった

廣瀬:授業のレベルはいろいろあるということですが、受講者のレベルによってクラスを分けるなどあるのでしょうか。

城島:受講者のレベルに応じたクラスがあるということでクラス分けテストといったものはありません。

廣瀬:先ほどもクラス選択が重要という話がありました。クラス分けのテストがないということは、受講者はどのようにして自分のレベルに応じたクラスを選ぶのでしょうか。例えば開催初日などに、詳しいガイダンスがあったりするのでしょうか。

城島:それがあまりないんですよ(笑)。いちおう短いガイダンスはあって、回帰分析のクラスは取ったほうがよいとアドバイスがありました。基本的にはwebサイト等で事前に発表されているクラスの内容を各自よく読んで選ぶということになります。

廣瀬:さすが自己責任の国ですね(笑)。でも、これから参加を考えている人によっては不安になるかもしれません。

城島:そうですね。ですからなるべく事前にサマープログラムの公式webサイトをよく読む必要があります。でも、ICPSR国内利用協議会が参加者に対して事前のオリエンテーション(説明会)をしてくれるので、そこでかなりの情報を得ることができるんですよ。私は他の予定で参加できなかったのですが、後からもらえたオリエンテーション資料が充実していたので助かりました。

廣瀬:ICPSR国内利用協議会で思い出しましたが、城島さんは国内利用協議会の受講料の免除プログラムにも当選しました。ということは受講料が全額免除になったわけですよね。

城島:そうなんです。非常にラッキーでした。もちろん受講料以外の部分、つまり住むところにかかるお金や食費はかかるのですが、それで少しはカバーできました。授業料免除にならなくても、国内利用協議会から補助される分があり、たいへん充実した補助制度になっているんです。

ICPSRのサマープログラムでは、ICPSR加盟機関に所属する者は受講料が半額になるほか、国内利用協議会から一律7万円が補助される。さらに、受講料の残りの半額を免除(補助)されるプログラムがあり、希望者の中から2名が国内利用協議会において行われる抽選で選ばれる。城島さんは立教から初の参加者にして、この抽選に当選したそうだ。(※この免除システムは2013年までの制度となります。)


廣瀬:いま住むところという言葉が出てきたので、それについてお聞きしましょう。サマープログラム期間中は、どのようなところに泊まったのですか。

城島:そこが私の一番苦労した点で、これから参加を考えている人にとっても同様だと思いますが、サマープログラム参加の大前提として自分で宿泊場所を確保しなくてはいけないのです。ほとんどの人はコープ(正規の大学寮ではないが、学生が寮のように共同生活をする住宅。ミシガン大学ではInter Cooperative Councilが提供している)かサブレット(学生が借りているアパートの部屋などを、夏休み期間中「また貸し」する形式)を利用することになりますが、コープはすぐに埋まってしまいます。したがって私の場合はサブレットの部屋を借りたのですが、相手からなかなか返事をもらえなかったりして、直前まで滞在先が決まらず苦労しました。

廣瀬:個人相手に交渉するとなると、かなり大変ですね。

城島:もちろん部屋の一覧を載せて紹介したり仲介しているwebサイトもあるので、早めに見て動いた方がいいですね。私の場合はなかなか決まらなかったとはいえ、ラッキーにも広いキッチン付のお部屋を借りられました。自炊することができたので、結果的に節約することができました。キッチンがなくて全部外食という人がいましたし、人によってさまざまです。

廣瀬:住まいからミシガン大学まではどのくらいの距離でしたか。

城島:私の借りていた場所からは受講していたクラスの教室まで徒歩圏内でしたので、比較的便利に通学することができました。なかには自転車通学するひともいましたが、大学の周りには学生向けの部屋がたくさんあるので、あまり心配しなくてもいいと思います。

廣瀬:滞在中の住まいを準備するためにはどのくらいの時間が必要でしょうか。

城島:さきほどお話した通り、出発前までに様々な準備が発生しますので、1か月~2か月の余裕をもって準備しておくと安心して渡航できると思います。

廣瀬:でも、日本ではなかなか知られていない情報ですよね。城島さん自身は、そういった情報をどこから得たのですか。

城島:ICPSR国内利用協議会で参加者向けオリエンテーションが事前にあるので、それに参加して情報を得ることができます。先ほどお話ししたように私は参加できなかったのですが、以前の参加者の体験談も聞くことができるようですので、プログラムのコースに関する情報から現地での生活まで具体的にイメージすることができるので安心できると思います。

廣瀬:以前の参加者ということは、来年は城島さんが体験談を話す側になるんですか。

城島:そうなるでしょうね。とくに私は受講料免除も受けましたから(笑)。

6.「異文化体験」のつもりで参加してはいけない

廣瀬:授業が大変だとか部屋探しで苦労した話で終始すると今後参加を考えている人が二の足を踏むでしょうからポジティブな話もお聞きしましょうか(笑)。サマープログラムにはさまざまな地域からの参加者がいるようですが、どこの国から来ている人が多かったのですか。

城島:中国人が多かったですね。あとは、インドネシア人とか。面白いのはラウンジに世界地図が貼ってあって、プログラムの参加者出身国にピンが打たれているんです。それを見ると、世界各国のさまざまな国から参加なさっているのだなとあらためて実感しました。

廣瀬:参加者の間での交流はありますか。たとえば懇親会のような。

学生用ラウンジ

プログラム参加者の出身国

城島:全体の懇親会というのはないのですが、選択するクラスによってあります。私のクラスでは無料の懇親会的なイベントがありました。このときばかりは勉強を忘れて、世界中からのプログラム参加者と楽しい時間を過ごすことができました。あれは先生が出してくれていたのか、費用の出どころはわからないんですけど(笑)。

廣瀬:プログラム中のクラスでは、大学の授業のようなTAはいるのですか。

城島:はい。TAがとても親切にしてくれて、先生のオフィスアワーに前後してきめ細やかに対応をしてくれました。授業内容の質問などもできて、とても安心できました。

廣瀬:そろそろ総括的な質問に移りましょうか。サマープログラム全体を通じて感じたことは何ですか。

城島:先ほども話が出ましたが、学んだことが自分の力になったという実感ですね。統計に関する基礎知識もやや高度な知識も学べますし、選ぶクラスによっては新しい統計学理論や分析テクニックも学べます。応用的なことをやるクラスでは最新のトピックを扱うのでとても新鮮です。先生方やさまざまな国からの参加者から新しい文献を紹介されたりして、まさに世界の最前線で統計を学習していると感じることができました。

廣瀬:逆に、参加する人がわきまえておくべきこと、留意しておくべきことはありますか。

城島:それは、ICPSRのサマープログラムは決して「異文化体験」のような気持ちで参加すべきではないということです。ここは決してはき違えてはならないと思います。たとえば語学の短期留学のようなつもりで参加すると、大変な思いをするでしょう。語学そのものを勉強するような余裕も時間もないし、あくまで統計学漬けの毎日ですから。もちろんクラスでの勉強を通じてさまざまな国からの参加者と知り合うことも多いのですが、それは参加したことによる副産物であって、目的にすべきではないと思います。

廣瀬:それは重要なポイントでしょうね。城島さんにとって、今回のサマープログラムで得られたことは何でしょうか。また、それらをどのように今後生かしていきたいですか。

城島:私は、統計に関する基礎知識や数学的背景から社会的な問題への応用までをこれほど密に学ぶ機会がありませんでした。このサマープログラムでは数学のエレガントさにも触れることができましたし、勉強の過程で「なぜ」という問いを常に考えることで、統計学的な考え方をもって世の中を捉えることができるようになったのではないかと思います。したがって、今回の参加経験は今後の私にとって大きな転機になるかもしれません。いま、私の頭の中には、「このプログラムで得た知識や経験を、実社会ではどのように生かし得るだろうか」という問いが浮かんできています。

廣瀬:有益な情報をありがとうございました。では最後に、今後のICPSRサマープログラム参加希望者へのメッセージをお願いします。

城島:先ほど「統計ブートキャンプ」という言葉が出ましたが、短期間でここまで統計学漬けになれる学習機会はなかなかないので、とてもよい機会だと思います。勉強は大変ですが、統計学に対しての苦手意識をなくすことができると思います。だから、統計学を選考している学生だけでなく、修士論文などで統計を使う学生にもぜひチャレンジしてもらいたいですね。

廣瀬毅士助教(左)、城嶋麻希さん(右)

社会情報教育研究センター事務局からのお知らせ

社会情報教育研究センターでは、ICPSRサマープログラムの情報だけでなく、データアーカイブとしてのICPSR利用案内など、統計を学習したい学生への支援を行っています。

​​​

●インタビュー記事